BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーギーツ 第17話感想

 不正発覚によるゲームマスターの解任、それに伴うデザ神未決定のままのシーズン終了と、波乱の展開で終わった前シーズン。同時に英寿たちには、このデザグラが多数のオーディエンスによって見られているリアリティショーであることが明らかにされましたが、それに伴ってデザグラにも一人だけ運営とつながり他のライダーの妨害の使命を帯びているデザスターという人狼的なシステムと、従来のようにミッションクリアの成果ではなく最終戦クリア時点でのオーディエンスの支持率が最も高い者がデザ神になるという支持率制の導入という、よりオーディエンス受けを狙ったような新たな要素が追加されましたね。身体能力に優れたロボ、知力に優れたナッジスパロウという期待のニューカマーに支持率が集まるのはわかりますけど、それにしたって景和の支持率1%は低すぎやしませんか。オーディエンスだって彼の豪運と、一度脱落しても自ら再びプレイヤーに返り咲いた、英寿も認める精神の強さは見てきたでしょうに。世界平和というある意味ありきたりな願いが、オーディエンスには受けが悪いのでしょうか。それにしても、こんなルールになる前に脱落した道長は運が良かったのか悪かったのか。オーディエンスの受けを狙うような戦いなんて、彼が一番嫌がりそうですからね。まぁ、彼のヒール的なあり方はそれだけでオーディエンス受けはしそうですが。

 

 その道長は、例のジャマト栽培農家おじさんのところで目覚めて早々、いきなりその目の前でジャマトがかつて消滅した豪徳寺の姿に擬態するところを目撃。こっちはこっちで、今回もあの手この手でやってきそうですね。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン42話 感想

 ある日タロウが真一の家に配達に行くと、出てきたのはなぜかはるか。真一は彼女を妹と呼び、さらに後から出てきた雉野を父と呼ぶ。喫茶どんぶらに行ってマスターに尋ねても彼らは家族だと言い、タロウは首をひねるが…。

 

 冒頭からいつも以上にわけのわからないことになってましたが、こんなことになってる理由はすぐあとの食卓のシーンで明らかに。真一たちに交じって食事をする、あからさまに怪しい山伏姿の男。実はこの男、霊能力者を騙る詐欺師であり、被害に遭った客からの相談に乗った真一は、この男を捕まえるためにはるかと雉野に声をかけて家族のふりをして一芝居打っていたのでした。当然、嘘をつけないタロウには声がかからず。しかし、なぜか雉野は父親と母親の一人二役。父親役をやらせて母親は死んだか離婚して出ていった設定にすりゃいいのに…。その後も呼んでないのに来てしまった翼やジロウ、さらには怪しんで再びやってきたタロウまでを「実はうんぬんかんぬんで」と事情を説明して巻き込んで苦しい芝居を続けていく真一たち。前々からドンブラは実写というよりアニメ的だなと思ってましたが、うんぬんかんぬんで話が通じるとなると、いよいよそのアニメっぽさも来るとこまで来たという感じがします。

 

 さすがの詐欺師も怪しみ、今まで通りのやりかたではらちが明かないと、深夜に泥棒に入る作戦に変更(お前は詐欺師だろ)。そこで彼が見たのは、死んだ娘に電話をかける母(みほちゃんに電話してるだけの雉野)、寝ぼけてバケモノ(オニシスター)に変身する娘、昼間とは人が違ったように狂暴な面相で迫る娘のカレシ(闇ジロウ)、突然死した直後復活する兄(タロウ)…という、何も知らない人から見たら化け物屋敷の住人にしか見えない連中。たまらず逃げ出した詐欺師はそのままヒトツ鬼に変身してしまいますが、なんとよりにもよってゴレンジャーの鬼。最初のスーパー戦隊の鬼がこんな奴でいいのか…。ゴレンジャーハリケーンで攻撃してくるヒトツ鬼を、ボール爆弾を奪ってロボのパーツ間でパスをするゴレンジャーハリケーン返しで勝利するドンブラザーズ。事件後、詐欺師も警察に逮捕されて一件落着…でしたが、これ、年内最後の話ですよ? 最終回まであと10話もないのに、こんなほんとにいつもどおり(といってもやっぱり頭おかしい話ですが)のドンブラザーズをやってていいんでしょうか。

仮面ライダーギーツ 第16話感想

 ラスボスジャマトは倒したのに往生際悪く英寿がデザ神になるのを認めないゲームマスターの仕掛けた最終ゲーム「キツネ狩り」。英寿を脱落させるためだけという目的がむき出しのゲームに、景和も祢音もさすがに躊躇するが…。

 

 いやぁ、今回は痛快な展開でしたね。今まで英寿の嘘に乗せられるばかりだった景和が、英寿にすら目的を悟らせないまま、英寿と全力で戦ってゲームマスターが自らとどめを刺しに来るように仕向ける罠を張っていたとは、成長したものです。親がスポンサーという立場を発揮して、ゲームマスターの横暴をより上位の存在だったゲームプロデューサーであるニラムに告発した祢音もお見事。前回は自信なさすぎに見えましたが、この二人、着実に英寿に追いつけるだけの力をつけてきていますね。それに引き換えゲームマスターは…。お前の体たらくでグレアが全くいいとこなしのまま退場しちゃったじゃないか…。

 

 ゲームマスターの独走によりめちゃくちゃになってしまった今回のデザグラは、デザ神なしということで最後まで残った3人に次回大会への優先参加権が与えられるというかたちでお流れに。そして彼らに明かされる、このデザイアグランプリが「リアリティライダーショー」であり、彼らの戦いは大勢のオーディエンスによって見られていたという事実。デザグラが単なる世界を守るための戦いではなくゲームである理由の一端がこれで明らかになりましたが、それでも何のためにそんなショーが行われているのか? 単なる金持ちたちの道楽なのか? という疑問は残りますね。そしてオーディエンスの中には、あの鈴木福くんさんの姿も…長年の念願かなってとうとうライダーへのレギュラー出演を果たした彼は、これからどう物語に関わっていくのでしょうか。

ウルトラマンデッカー 第23話

 カナタとの痛み分けの末、記憶を失ったアガムス。やっぱりこの人、あんなことがなければこうなる人じゃなかったんですね。今までの言動を見ても、善人が無理して悪役やってるようなところがありましたし…。しかし、またもタイミング悪く襲来したスフィアを見て記憶がよみがえってしまったアガムスはテラフェイザーを召喚。さらにスフィアゴモラ、スフィアレッドキング、スフィアジオモスと、スフィア合成獣総進撃という状況に。3対1の状況にさすがに苦戦しつつも退けたデッカーでしたが、その頃宇宙ではついに親玉であるマザースフィアザウルスが出現。駆けつけたトリガーとの対決が始まるところで今回は終わりでしたが、まさか地球に来る前にウルトラ兄弟と連戦して消耗したせいで負けたタイラントみたいになるんじゃないだろうなこいつ…。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン41話 感想

 もう何度目とも知れぬ決闘を再び繰り広げるドンブラザーズと脳人。最終的にタロウとソノイの日をまたいでの一騎打ちまでもつれ込むも、またしても勝負はつかず脳人は一時休戦を申し出る。脳人には一年に一度やらなければならないことがあるといい、その件で相談があるとドンブラザーズを喫茶どんぶらに呼びつけるソノイ(さっきまで決闘してた相手なのに…)。それは、脳人世界をその波動で成立させている人間たちへ日頃の感謝をするため、クリスマスにサンタとなって子供たちに夢を配るという脳人の恒例行事だったが、ソノイたちは肝心のサンタについての知識を持っていなかったのでドンブラザーズに教えを乞うたのだった。そんな彼らにどんぶらのマスターは、なんと本物のサンタを知っているというが、彼は今なんとヒトツ鬼になってしまっているという…。

 

 途中で知り合ったサンタの存在を信じる女の子とともに、リアルサンタのところへ向かうドンブラザーズと脳人。そこにいたのは、サンタとは似ても似つかない浮浪者のような姿の男。彼はかつて確かにサンタだったが、プレゼントのセレクトが時代とともに変わる子供のニーズに追いつかなかったり、親に兄弟を欲しがる子供の願いを叶えようとして無茶なことをした結果警察に逮捕されたりしてるうちにすっかり落ちぶれ、今では人々に嫌がらせのようなプレゼントを届けるヒトツ鬼と化してしまっていた。そんなリアルサンタの今を見て、夢を失いかける女の子(クリスマス前の子供向け番組でなんて話を書きやがる井上敏樹…)。ドンブラザーズは荒療治と称してそんなヒトツ鬼となった彼を退治し、特訓を受けたソノイたちはサンタに扮して無事子供たちにプレゼントを届けることに成功したのでした。

 

 元に戻ったリアルサンタの前に現れたタロウ。実はタロウは子供の頃、プレゼントを切らしてしまったサンタに自分のおもちゃをあげるかわりに、遊び相手になってもらった過去があったのでした。タロウに励まされ、もう一度サンタとしてやり直すことにしたリアルサンタ。いい話みたいに終わらせましたけど、切らしてしまったプレゼントの寄付をよりにもよって子供に求めてた時点で、やっぱりこの人サンタに向いてない…。

仮面ライダーギーツ 第15話感想

 英寿の脱落というまさかの結果で終わった前回。最終戦には道長ら3人で挑むことになりましたが…景和も祢音も、あんまりにも弱気すぎましたね。別にゲームマスターの期待なんかに応えてやる義理はありませんけど、曲がりなりにもここまで勝ち進んできたのだからもっと自信を持ってほしいものです。まぁそれでも今回のラスボスが強力なのは確かで、なんと攻撃をまともに喰らった道長が消滅。毎年この時期は誰かが消えるのが恒例みたいになってますけど、今年は彼がそうだったか。

 

 バッファのIDコアに触れることで記憶を取り戻した英寿。もっとも、その前からこうなることを見越して自室のあちこちにメッセージを残し、記憶を失った自分が再びライダーたちと接触するように促していたので、相変わらずゲームマスターとは格が違いますね。なおも往生際悪く英寿の復帰を拒むゲームマスターですが、英寿が最初にデザ神になった時に叶えた「死ぬまでデザグラに参加する」という願いを持ち出され、とうとう復帰を許さざるを得ないことに。この時の「あ、忘れてた…」みたいなばつの悪そうな顔を見て改めて思いましたが、アホですねこの人…。復帰した英寿は圧倒的な強さで一人でラスボスジャマトを撃破。しかしゲームは終わらず、とことん諦めの悪いゲームマスターは「敗者復活戦」の開催を告げる…。

 

ウルトラマンデッカー 第22話感想

 突如GUTS-SELECTにコンタクトを取り、その求めに応じて単身アガムスのアジトに踏み込むムラホシ隊長に、アガムスは自らの行動の動機となった未来での顛末を語り始めるが…。

 

 アガムスがこんなことになった原因である未来での出来事がようやく明かされましたが…大方の予想通り、自業自得の末の逆恨みでしたね。確かにきっかけはスフィアに襲われた地球の宇宙船がバズド星に不時着したことでしたけど、それを知って地球人を助けようとしたのはアガムスが自分で決めたことですし、それを決めた時点で自らや家族がスフィアの標的になりうることは予想して然るべきことだったでしょう。それを抜きにしたところで、バズド星だって地球と同じく宇宙進出は果たしていたでしょうから、そうなれば遅かれ早かれスフィアに目を付けられるのは時間の問題だったはず。地球人が宇宙進出したためにバズド星をスフィアが襲ったというのは、言いがかりもいいところでしょう。そして何より、アガムスが何を言おうがカナタたちにとってはそれは未来の話、まだ起きてもいないことのために恨まれて襲われるのではたまったもんじゃありません。挙句の果てに憎き敵であるはずのスフィアを体に取り込んでまでいるのですから、これはもう同情の余地は一切ないでしょう。

 

 案の定ムラホシ隊長を単独で招き入れたのは罠で、周囲に展開していたカナタたちを呼び寄せた怪獣に襲わせるアガムス。ただ問題なのは、その怪獣というのがチャンドラーだったこと。そう、多々良島でレッドキングと喧嘩した末に片腕をもがれてすごすごと退散したあいつです。まぁ確かに空を飛んだり口から火を吐いたり、新しい能力を身に着けていたようですが、結局アガムスの罠を見抜いていた隊長の的確な采配によってあっさりと撃破されてしまいました。それを見てやけにショックを受けていたアガムスですが、お前はチャンドラーなんぞに何を期待していたんだ。結局その後はいつも通りテラフェイザーとデッカーとの対決となり、不毛な復讐についてアガムスが口にするばかりの不毛な対決の果てに両者痛み分け。そこでリュウモンは変身解除になったカナタを目撃する一方、アガムスは記憶を失っていた…。