BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーウィザード

 冒頭、前回の流れを丁寧に説明してくれるナレーション。今までは「前回の仮面ライダー○○は・・・」程度だったのに、親切ですね。
 前回ファントムに襲われた際、指から炎を出すことができるようになった瞬平。人々の前でそれを披露することで人気者になり、ついにはワイドショーにまで出ることになるものの、それはファントムによって仕掛けられた罠だった・・・というのが今回のお話。しかし、刺激に満ち溢れた今の世の中、指から火が出せる程度では、たとえそれが本物の魔法だったとしても誰も見向きもしないだろうなぁ・・・そんな冷めたことを思ってしまいました。ファントムが瞬平を陥れるのに使った手は、古典怪談の「歌い骸骨」と同じもの。しかし、そのファントムが化けていたのがTV番組の司会者だったというのはピッタリでしたね。マスコミが世間で注目を浴びている人を「時代の寵児」などと散々持ち上げるだけ持ち上げては叩き落としてきたところを、我々は現実で何度も目にしているわけですから。

 前回の時点では国家安全局ゼロ課という名前からして胡散臭い組織の人間を名乗った木崎がファントムかと思っていましたが、どうやらアンチゾディアーツ同盟とか3WAとかアンデッドハンターとか、今までの平成ライダーに散々出てきた実体のない対怪人組織と違って、この組織は本当に存在しているようですね。一方ファントム側では、廃墟で物に当たり散らすフェニックスに、なんだか強いデジャヴ。2年前にも見ましたよね。同じように廃墟でゴルフクラブ片手に物に当たっていた緑色の人。

 瞬平が晴人の押しかけ助手になったことで、レギュラーキャラクターが揃いましたね。今のところ、ヒロインであるコヨミのキャラが弱く感じてしまうのが気になるところ。秘技・笑いのツボを駆使する敬語少女→スリッパが唸るコテコテ関西系所長→怪力少女→いろいろ残念な宇宙オタク少女&不屈のクイーン&喪女からリア充へと華麗な転身を遂げたゴス少女と続いてきたすさまじい個性を持つヒロインたちに匹敵するまだ見ぬ何かが彼女にもあればよいのですが・・・。