BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーウィザード

 前回の出来事から、コヨミは普通の人間ではないのではないかと気づいた凜子。そんな彼女と瞬平に、彼女の正体についてのほとんど確信と言える推測を語る輪島さん。コヨミの正体は、人間からファントムが誕生する際に消し飛ぶはずの人間の体が何らかの原因で消えずに残った、いわば抜け殻。記憶もなにもかもを失ったそれが、晴人からの魔力の供給を受けてかろうじて動いている・・・予想できないことはなかったはずですが、これには意表を突かれて面白く思いました。仮面ライダーWのNEVERを思わせる設定ですが、より悲壮な感じがします。同時にこれは、コヨミから誕生したファントムがいずれ彼らの前に姿を現すフラグであることは、ほぼ間違いないでしょうね。過去をすべて失って自暴自棄になっていたかつての彼女に希望を与えたのが晴人。同じように希望を与えられたことを凜子と瞬平がコヨミに伝え、彼らの間の距離が縮まるのはきれいな展開でした。

 一方、さんざんウィザードに邪魔をされ、もともと乗り気ではなかったのがすっかり嫌気がさしてしまったケットシー。やる気のない人の尻を叩いて無理に働かせたところでいい仕事は見込めませんが、そんな理屈が通用しないのは一般企業も悪の組織も同じこと。メデューサが脅し、フェニックスがグールを提供するという飴と鞭の末、嫌々ながら仕事に向かうケットシー。最終決戦では、ウィザードがフォーゼ劇場版での初お披露目の際に使用した分身攻撃を披露。さらにハリケーンスタイルに変身し、嵐のような猛攻の前にあえなく散るケットシー。剣を逆手に持っての回転斬りの連続がかっこよかったです。

 一件落着後、瞬平の格好を見て「もっと正装して来いよ」ととぼけたことを言う晴人(言ってる自分も全くの普段着)。一方で、死にたいと口にする奴ほど心の中では死にたくないと叫んでいるという人間の本質的なところを語ったり、最初はつかみどころのなかった晴人というキャラがだんだんつかめてきました。人間として達観したところととぼけた態度が混在している彼を見ていると、メインライダーのきださんがかつて手がけた「響鬼」のヒビキさんを思い出しますね。

 ところで、今回は高木が絶望する前にファントムを倒すことができたわけですが、つまりそれは、彼は依然としてゲートであるということ。今後またファントムに狙われないかが心配です。まぁ、「一度狙って失敗したターゲットは二度と狙わない」「一度失敗した作戦は二度とやらない」のが古今の悪の組織の鉄則なので、心配は無用でしょうけれど。