BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム 感想

平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER オフィシャルサイト

 特撮映画は公開初日に観ることが俺のファンタジー!というわけで、今回も初日に観に行ってまいりました、MOVIE大戦。さっそく感想を書きたいと思いますが、ネタバレを含みますので、まだご覧になっていない方はお気を付けください。とりあえず、思ったことをそのまま書く感じで。

◆フォーゼ編

  • アクマイザーの企みが描かれる冒頭から、いきなり舞台は5年後へ。インターポール捜査官となっていた流星は、超能力兵士が供給されているという犯罪組織を追っていた。今は同僚となっているインガ・ブリンクと共闘して犯罪組織を叩きのめし、黒幕が日本にいることを突き止める。それはともかく、インガの撮り方がまぁエロイエロイ。早くも坂本監督が全力で本領発揮です。
  • 舞台は変わって日本。「新・天の川学園高校」となっていた天高では、佐竹先生が校長となり、宇津木先生のキックボクシング部が全国出場を果たすなどいろいろ変わっていた。我らが弦ちゃんは母校の教師となり、自ら仮面ライダー部の顧問を務めていた。本当に、よく教師になれたなぁ。まぁメガレンの健太も先生になれたんですから、弦ちゃんにできないはずがありませんが。肝心の仮面ライダー部は、かつてのユウキを思わせる宇宙大好き少女・ミヨッペが唯一の部員という有様。ライダー部の部員は並の人間じゃ勤まらないのはわかりませんけど、もうちょっと部員集め頑張ろうよ・・・。
  • 風田三郎とその仲間たちは原作漫画版のイナズマンのキャラをモデルにしていますね。揮大坊玲次郎がいない代わりに原作では最後まで敵だったチカメネズミが仲間になっているのが唯一の違い。
  • 自ら「新人類」を名乗り、力を示すために宇宙から帰還するユウキの乗り込む帰還船を爆破すると宣言する三郎たちと、それを追う弦ちゃん、大杉先生、宇津木先生。宇津木先生にまでアクションシーンがあるとは思いませんでした。
  • サナギマンへの変身の際に服が飛び散るのも原作漫画の忠実な再現ですね。
  • トップモデルとなった美羽の撮影現場でカメラマンが「チョーイイネサイコー!」と言いながらシャッターを切っていたのに笑いました。人気小説家となりサイン会を開いていたところに流星が現れ、笑顔で抱き着く友子。積極的になったなぁ。しかしあれか。友子が本妻でインガが2号か? やはり今回も叫ばざるを得まい。流星爆発しろ!
  • 前の映画で実戦を経験したためか、美羽やJK、賢吾もダスタード相手に大活躍。虚弱だった賢吾が激しくアクションをしているのには、コアチャイルドから普通の人間になったとはいえなんだか違和感がありますね。そしてここでも翻るスカート、そして太ももに対する坂本監督のこだわりが炸裂。
  • サナギマンのスーツが初期ショッカー怪人と同じように、スーツアクターの目が直に覗くタイプなのはよかったですね。目の演技ができるおかげで、三郎の心情の表現がリアルでした。
  • 雑誌で見たときはイナズマンは原作漫画に忠実なデザインだなと思いましたが、実際に見てみたらイナズマンというよりは「ウォッチメン」のDr.マンハッタンにそっくりでした。必殺技の発音、特に「チェスト」は欲を言えばもっと気合を込めてほしかったですが。
  • なでしこが地球に戻ってきた理由に納得。これでフォーゼのすべての映画がきれいにつながりましたね。文字通り永遠の女子高生な彼女がいるって、弦ちゃんは弦ちゃんでリア充ですね。
  • イールを追って5年前の世界に行く弦ちゃんたち。さして驚きもせず、5年前の自分たちがいるのを見てここが5年前だとあっさり理解しちゃうのはすごすぎ。それどころか、躊躇いもなくタイムパラドックスなんか知ったことかとばかりの行動に出ますし。

◆ウィザード編

  • 凜子のアクションが見られるとは思いませんでした。グールには通用しない拳銃もマスカレイドには通用するのか。スピードローダーを使ってリロードを行うところにこだわりを感じました。一方、瞬平に襲いかかるダスタードはどう見ても手加減しているようにしか見えない(笑)。
  • ザタンの肩からのロケット弾攻撃、イールの侍口調、ガーラの水分補給と「変わるんだら〜」で変な鳥に変身する能力はちゃんとオリジナルを再現していますね。
  • 愛ある限り戦いましょう、命燃え尽きるまで。美少女仮面ポワトリン。正直本編を観ていないのであまり感慨はないのですが、もはやアクションが翻るスカートとか太ももとかそういうのを超越しちゃってます。
  • お約束の「○○が許しても○○が許しません」。今回のは私も晴人同様「は?」と思いましたが、これがのちに待ち受ける大オチの伏線だったとは・・・。

◆MOVIE大戦

  • 映司の登場シーンがかっこよすぎる。コヨミはとりあえずその場を離れていればよかったのに。
  • 装甲車との戦闘シーンでリボルギャリーやアクセルガンナーもちゃんと活躍しているのがよかったですね。どうせならオーズやバースもトライドベンダーやCLAWsサソリを使えばよかったのに。バースの活躍がちょっと地味だったのが残念でした。
  • 今までキングダークやら岩石大首領やらと戦ってきたのに、いまさら装甲車ってのもなぁ・・・と思っていたら、やっぱりスタッフの皆さんはわかってますね。アクマイザーならやっぱりアレを出さないと。
  • ザタンの最期のセリフにニヤリ。デーモン閣下はさすがにいい演技をしますね。ちょっと注意しないと閣下とわからない程度にいつもの声から変えているのがよかったです。

◆エンディング

  • まさかの大オチ。ここでようやく「ああ、浦沢脚本だ」と思いました。振り返るとちゃんと伏線は張ってあったのですが、さすがにこれは読めなかった・・・。でもあれだと、途中あったつまらないOLとしての現実の回想シーンは何?
  • 賢吾はああ言ってましたけど、ちゃんと戻ってくるんでしょうか。いくら三郎を説得するためとはいえ、長く一緒に戦ってきた「ダチ」をあそこに落とすのはあんまりだと思うのですが。
  • わざわざなでしこを迎えに来てくれた○○○。ご苦労様です。
  • 結局今回ファントムは、何のメリットがあってアクマイザーに手を貸したのかが最後までわかりませんでした。ワイズマンが言っていた「魔力に耐性のない人間はひとたまりもない」というのが「魔力に耐性のある人間ならファントムに生まれ変わる」という意味なら、確かにメリットはあるのですが。
  • 弦ちゃんたちがポワトリンのアンダーワールドにダイブできた理由は、最後にきっちりと説明。

 いつもながらアクションてんこ盛り、それ以上にフェティッシュなカメラワークがあざといぐらいにオンパレード。ノリで楽しんでしまうのが一番正しい見方でしょう。毎年MOVIE大戦で派手に吹っ飛ぶ戦闘員たちを見るたびに思いますが、バンダイナムココーエーテクモは海賊無双とか出す前にライダー無双を出すべきだと思います。