BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

BLACK LAGOON OVA特別編集版感想

 録画していたものを視聴。血と暴力しかないこの作品を深夜とはいえ元旦から放送するTOKYO MXは何を考えているんだと思いました。もちろんほめ言葉ですが。

 原作におけるいわゆるロベルタ復讐編のOVA化。原作は夢中になって読んでいたのですが、OVAは見ていなかったのでいい機会でした。対物ライフルを片手で撃ち、シェンホアの柳葉刀を歯で噛み砕くロベルタのターミネーターぶりは納得の再現度。プレデターと戦っても余裕で勝てるんじゃないですかね、彼女。

 個人的には、唐沢潤さんの演技がよかったですね。原作ではこのロベルタ復讐編の前に当たる「Greenback Jane」の最後で明かされた、CIAのエージェントとしてのエダが本格的に暗躍を始めるのがここからですが、普段の不良シスターとしての顔とCIAのエージェントとしての顔の演じ分けが見事でした。

 逆に残念な部分としては、特別編集版ということで仕方ないのかもしれませんが、カットされていたと思しき部分が多かったこと。特にロアナプラのマフィアの頭目たちが集まってロベルタに対する対応を協議する場面が残念なことに。いろいろやりとりがあった後だからこそ、張さんの締めの一言がかっこいいのに。悪党が顔つき合わせて話し合ってる場面が三度の飯より好きな人間なので、そこは残念でした。ちゃんとDVD買うなり借りるなりして見ろということですかね。あと、雪野五月さんのファビオラの演技は全体的にはよかったのですが、イエロー・フラッグでコロンビアマフィア相手に啖呵を切るシーンは、もうちょっとドスを利かせてほしかったなぁ・・・。細かいですけど。

 それにしても原作でもむかつきましたが、このロベルタ復讐編のロック、やっぱりむかつくなぁ。ファビオラに空砲で撃たれたぐらいじゃまだ足りません。連載再開したら、一度ひどい目に遭えばいいのに。