前回突如現れたもう一人の魔法使い、仮面ライダービーストこと仁藤攻介。あまりのマイペースぶりにどんな奴なのかさっぱりわかりませんが、晴人の負担が減るのでは?と素直に喜ぶ瞬平。が、そんな単純な話で済むわけがなく、出現したファントムを前に早速どちらが倒すかでもめ、その挙句取り逃がしてしまう始末。しかも攻介はゲートとは何かとかファントムが生まれる仕組みとか、何も知らずにファントムを追っていたことが判明。
攻介が語るところによれば、彼がビーストになったのは大学で考古学を学んでいたころ。偶然発見した遺跡で偶然ビーストの指輪とベルトを見つけた彼は、突然出現したグールに襲われた際、謎の声に従ってベルトを装着したところ、目の前にキマイラが現れた。そして「お前を魔法使いにしてやる代わりに俺に魔力をよこせ。さもなきゃ死ぬよ」(要約)とキマイラに言われ、ビーストになったようです。魔法使いになりたいなんて一言も言ってないのに、なんたる押し売り! ただ、平成ライダーシリーズのライダーたちは基本的に自分の意思で仮面ライダーになった人たちが多いので、その意味でいえばウィザードもビーストも、否応なしに改造人間にされてしまった昭和ライダーたちに近いのでしょうけれど。
一方、新たな魔法使いの登場という事態にメデューサは、大胆にも攻介の前に現れ、ゲートから生まれるファントムはくれてやるから協力しろ、と持ちかける。新たな脅威に対し懐柔という策に打って出るとは、やはりこの姐さん、侮れません。そんな彼女にまんまと騙され、ゲートを巡ってウィザード、ファントムと三つ巴の争いを始めるビースト。ただ、ファントムが生まれればゲートが死ぬ、ということまでは(人の話を聞かないせいで)まだ攻介も知らないようですね。草加とかならいざ知らず、それを知ってなお新たにファントムを生み出す片棒を担ぐほどゲスな奴ではないと思いますが、このややこしい事態、どう転ぶのやら。