BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーウィザード

 いつもの野宿生活を送っている攻介は、高校時代の友人・土屋と偶然再会。攻介の友人らしく、明らかに違法建築なほったて小屋に住んで好きなヴィンテージギターをコレクションしているという破天荒な生き方をしている彼は趣味のためにお金を必要としており、1日100万円という怪しさ全開のバイトのチラシを見せる・・・。

 ありえない高額のバイトで人を集めるというのは、「宇宙刑事シャイダー」で不思議獣グチグチもやっていた作戦。晴人やコヨミが言っていたように明らかに怪しいわけですが、人類が貨幣という概念を生み出して以来詐欺という犯罪がこの世からなくならないのは、それでも欲に目がくらんでしまうどうしようもない奴や、そういう話にとびつかなきゃいけないぐらい切羽詰まってる奴が世の中からいなくならないからなんですよね・・・。まぁ、ブラック企業が問題視されるような世の中ですから、中身はどうあれ1日で100万円もらえるならむしろ割がいいと考える奴が出てきても不思議ではありませんが。

 案の定怪しすぎる話であるにもかかわらず、バイトの面接には結構な数の人間が。そして面接官として現れたのは、表情といい動き方といい喋り方といい、どこからどう見ても幽霊にしか見えない怪しすぎる男、何から何まで怪しすぎるバイトですが、それもそのはず。これはグレムリンが仕込んだもので、集められた人間を別室でメデューサに見せてゲートを探し出す、というものでした。よりゲートを効率的に見つけるための作戦らしいですが、どうも効果に疑問符が付く上に、上の立場に立った途端にあからさまにメデューサを見下すようになったグレムリン。ゲートを見つけられるのは彼女だけらしいのですから、もっと大事に扱わないと・・・。

 土屋がそんなバイトに合格したことを、面影堂の朝食の席で晴人たちに話す攻介。今まで描かれてませんでしたけど、これが彼らの朝の日常風景なんでしょうか。そしてやたらとおかわりを求められるコヨミ。晴人の魔力供給で動いている彼女自身は食べ物を食べないのでしょうから、なんだか気の毒ですね・・・。ともあれ、やはり怪しいということでそのバイトを調べることになった晴人と攻介。その前に現れたメデューサは、自ら真相を2人に暴露した挙句、外に連れ出された土屋たちを追うのを止めもしませんでした。だから言わんこっちゃない・・・。

 土屋たちの目の前で正体を現し、絶望させようとするファントム・ボギー。駆け付けたウィザードとビーストとの間で戦闘になりますが、幽霊のように神出鬼没な動きで2人を苦しめます。動き自体はゆっくりなのに2人のライダーを手玉に取る戦いが印象に残りますね。さすがにインフィニティスタイルには敵わず倒され、これに懲りた土屋も東京を離れることになりましたが・・・。