BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の獣電戦隊キョウリュウジャー

 親に頼りきりのわがままな小学生・勇治と過保護すぎるその両親と出会ったウッチー。いかに現代への順応性が高いウッチーとはいえ、さすがにモンスターペアレンツという存在にはカルチャーショックを受けたようで。

 そんなモンスターペアレンツとその子供を狙ってアイガロンが送り出した秘蔵のデーボモンスター・キャワイーン。親の愛情を独り占めして子どもを悲しませるという作戦自体は戦隊に限らず様々な悪の組織がやってきたことですが、子どもたちの悲しみだけでなく親たちの喜びの感情までついでに回収してしまうあたり、実に徹底しています。赤ちゃんのような姿から鬼女のような姿に変わるだけでもインパクト大なキャワイーンですが、なんといってもかないみかさんの声で口汚いセリフを吐くというところがすごい。

 親をとられて一人では何もできないと意気消沈する勇治。そんな彼に対して安易にがんばれとか言うのではなく、最初から強い人間などいない、自分も弱い人間なのだから一緒に強くなろうと励ますウッチーの言葉は、実に戦隊らしいものでした。

 今回は戦闘シーンも変則的。キャワイーンによって強制的に魅了されたイアンが操られるものの、アミィたちは負けじとキャワイーンの取り巻きのゾーリ魔たちをスティメロの力でキャワイーンにメロメロにさせ、抱きつかせて動きを封じたところをゴールドの必殺技で撃破。「外見が可愛い怪人は凶悪な姿になるがゆえに倒される」というのはアキバレンジャーのユルキャラジゲンの回で信夫が言っていた戦隊のお約束でしたが、キャワイーンは外見に輪をかけて言動がえげつなかったので、倒され方も容赦がありませんでしたね。