BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーウィザード

 ついに4人の魔法使いを手中におさめ、大望であるサバトを開く笛木。晴人がいない今、止められるのは彼しかいない・・・。

 というわけで、完全に仁藤が主人公の貫禄。もう今回の仁藤は、どこを切り取ってもかっこいいところしかありません。特に白い魔法使いのトドメの一撃を受け止め、自らビーストドライバーを破壊してキマイラを解放、「行け、キマイラ・・・ランチタイムだ」のくだりがかっこよすぎます。まさかラスボスの企みを、2号ライダーが打ち砕いてしまうとは。あまりの活躍ぶりに、この先晴人がどんな活躍をしてもこの仁藤の活躍には及ばないんじゃないかと心配になってしまうぐらいでした。しかしキマイラ、問答無用で仁藤を下僕にして最後も「お前を下僕から解放してやろう」って、最初から最後まで偉そうな奴だったなぁ・・・。ウィザードの物語全体を見回してみても、なんだかんだで一番得をしたのはキマイラだった、ということになりそうな気がします。これでビーストには変身できなくなってしまった仁藤ですが、オーズもその後の劇場版で再び変身できるようになったわけですから、きっとなんとかなるでしょう。

 一方、そんな仁藤に比べて残念だったのが晴人。コヨミのために自分が犠牲になるのは構わないのですが、他の3人のことを完全に失念していたり、魔法使いだけでなく多くの人間を犠牲にしようとする笛木の企みを容易に予想できるはずなのにできなかったり、完全にいいところがありませんでした。コヨミのことになると周囲が見えなくなりどうにも思考力や判断力が大幅に低下してしまうのが、晴人の残念なところです。仁藤の「最後の希望」として笛木の前に現れたラストのカットがかっこよかったのがせめてもの救い。残りは実質あと2話。主役ライダーとしてのきっちりとした名誉挽回を期待します。