BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の衝撃ゴウライガン!!

 牙狼が終わっても、まだまだスーパー雨宮タイムは続く。というわけで、今秋から始まった雨宮慶太監督の新シリーズ「衝撃ゴウライガン!!」。

 第一回の今回は、生まれつき怪物の姿が見えてしまうせいで日常生活がうまくいっていないヒロイン(と自分で言ってしまっている)界ヒトミと、兆真界と呼ばれる世界から罪人を護送する任務を帯びた光人・ゴウの邂逅まで。オープニング映像はまだ牙狼が続いているのかな、と思ってしまいましたが。

 ヒトミの日常は、怪物が見えてしまうことを除いてはごくごく普通のもの。小さいころから霊感がある人というのは幽霊を見ることに慣れっこになってしまって、そのうち無視して気にしないように心掛けるようになる、という話を聞いたことがありますが、彼女の場合はそうでもないんでしょうか。

 対してゴウのパートは、のっけから護送戦艦とそれを襲う巨大な怪物とのド派手なバトル。牙狼で鎧の召喚が必殺技みたいな扱いになってしまったのは、この作品のために予算を温存していたんじゃないかと勘繰りたくなってしまうほどでした。敵の襲撃は護送中だったゴウのかつての親友である陰人・ジンの陰謀であり、ジンはまんまと脱走に成功。地球に落下したゴウに上司から告げられたのは、地球を侵略すべくジンの呼び寄せた千人の兵たちが、百日後には地球にやってくるという事実。たった一人では地球を守りきれない。そこでゴウは、護送していた4人の手練の陰人をねじ伏せて地球を守るという策を宣言する。

 護送中に逃げられた敵を追って地球にやってきたヒーロー、とだけ書くとウルトラマンを思い出しますが、井上敏樹氏が脚本を手掛けるだけあって、「超光戦士シャンゼリオン」を彷彿とさせるギャグ要素の強い作品となっていますね。正統派の英雄物語であった牙狼と比べると、どう見ても脳筋キャラのゴウが主人公を務める時点で感嘆には予想のつかないストーリーになりそうなのは確実。次回以降が楽しみです。