BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の獣電戦隊キョウリュウジャー

 ついに訪れた最終回。見よ、史上最強のブレイブを!

 仲間たちの助けを借りながら、ついに氷結城へと乗り込んだダイゴとアミィ。しかし、アミィをかばったダイゴはそのままアミィとともに深淵の底に落下。さらに氷結城は宇宙空間へ。ラスボスの攻撃を背中で喰らっても大丈夫とは、どこまでキングはすごいんだ・・・。そして、アミィに想いを伝えるダイゴ。あぁ、結局こっちのバトルはアミィの勝ちか。もちろん納得はしているんですが、この恋のさや当てはもうちょっと楽しみたかったですね。

 アミィを脱出させ、一人でデーボスと対峙するダイゴ。そこで唐突に実は自分の上に創造主なる存在がいるというバラモスみたいなことを言い出すデーボス。これはちゃんとVSかVシネで回収されるのかな・・・。そして、アミィたちの真の地球のメロディを歌う歌声が、ダイゴの力に! 主題歌をバックにラスボスとのバトルというのはよくありますが、それが真の地球のメロディだったというのが素晴らしいですね。無論、何をも上回る力を身に着けたキングに敵はなく、ついにデーボスを撃破。カーニバル+地球のメロディの力という追い風はあったにせよ、たった一人でラスボスを撃破とは、やっぱりキングは規格外。

 長い戦いはようやく終結し、世界に平和が戻ったものの、氷結城の爆発とともにダイゴを失ったことに哀しみを隠せない仲間たち。家族には笑みを見せつつも一人涙を流すノッさんにハンカチをくれたのはキャンデリラ。彼女はラッキューロとともにこれからは人間を喜ばせるために働くことを決意したのでした。とりあえず、ラッキューロは真也先生のところでアシスタントをやればいいと思うのですが。一方、Dr.ウルシェードにこれからは息子のことをキングと呼んでやってくれと言い残し、再び旅に出るダンテツ。息子の無事を信じるとともに、一人前の男となったことを認めたダンテツ、最後までかっこいい親父でした。そしてその言葉の通り、獣電竜たちとともに仲間たちのもとへと凱旋するキング。いやぁ、いい終わり方だった・・・。

 さて、一年間を通しての感想ですが、これはもう「ブレイブ」というこの作品のキーワードそのものに集約されるのではないでしょうか。強き竜の者というその名の通り心も体も強いキャラたちが常に全力投球、熱さ全開、テンション最高潮のまま駆け抜ける様を一年間毎週見ることができたわけですから、これはとんでもなく贅沢な話でしょう。張り巡らされた伏線を見事に回収しきってみせたシナリオの巧緻さには感嘆しますし、悪役にも引き込まれるストーリーがありましたし、もはや言うことはありません。ブレイブにも程がある物語を見せてくれたキャスト、スタッフの皆様、ありがとうございました。そして、おつかれさまでした。VSとVシネも楽しみに待っています。

 そして、毎年恒例レッド同士のバトンタッチも無事終わり(最初ピンクで出てきましたが・・・)、いよいよ来週からは新たな戦隊の物語が出発進行。キョウリュウジャーを見終わった皆様、途中下車はせずお乗り換えください。