BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダー鎧武 第30話感想

 暴れるデェムシュによって危機に陥る沢芽市。その最中、紘汰と舞の前に現れ、再び紘汰の覚悟を試すかのような言葉と共に、ロシュオから受け取ったロックシードをその場に置いて立ち去るサガラ。「お前がオーバーロードになればいい」というサガラの言葉のとおり、禁断の果実を手に入れるということは、オーバーロードと同じ存在になるということ。このあたり、戦えば戦うほど、強くなれば強くなるほど敵=グロンギに近い存在となり、やがてその行き着くは究極の闇=ン・ダグバ・ゼバと同様の存在とされた仮面ライダークウガを思い出します。以前インタビューで虚淵氏が語っていた平成ライダー初期作品へのリスペクトが、こういったかたちで出てきたのでしょうか。

 一方、ロシュオから沢芽市侵攻の許可を得たレデュエは、インベスの軍団を従えて閉じていた人工クラックを開き、沢芽市へ侵攻。なんとなくそれについて行っちゃっている光実、もう自分でも何がしたいんだかよくわからないことになってそうですが。レデュエの侵略と同時に驚異的な速さで繁茂するヘルヘイムの植物によって瞬く間に侵食されるユグドラシルタワー。この緊急事態にプロフェッサーは耀子たちを見捨てて一人だけ脱出・・・って、もう手詰まりですか。マッドサイエンティストなら「こんなこともあろうかと」と涼しい顔して対処するのが当然でしょうに、これには耀子でなくても愕然とします。

 ユグドラシルも潰走状態。もはや街を守れるのは俺たちしかいない、と奮起するビートライダーズ達。なんと、城乃内までもがかっこいい(笑)。しかしインベスの群れを倒したのも束の間、再び現れたデェムシュの前に一気に窮地へ。そこに駆け付けた紘汰は迷いなくサガラから託されたロックシードを使い、鎧武・極アームズに変身。 ・・・うーん、予告で見た時と同じく、カチドキアームズと比べて見た目の強さの説得力に劣るというか、個人的にはどうもいまいち。全アーマードライダーの武器が使えるというのも確かに驚きではあるのですが、やはり専用の武器がないのはパンチに欠ける気がします。もしかするとこれから出てくるのかもしれませんけど。

 ユグドラシルの撤退、オーバーロードの侵攻と、再び物語は次のステージへと進むことになりそうですね。