- 作者: 久正人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/06/09
- メディア: コミック
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マッコイと「最初の蛇」との決着は、割とあっさりとつきましたね。前にいた深海よりもさらに辺鄙な場所に飛ばされることになった「最初の蛇」。もはやどこの国もかつてのように宇宙開発に血眼になっていない現在、再びあの場所を人類が訪れることは当分ないでしょう(でもこの世界、たまたま宇宙人が通りがかることもなくはないか・・・)。まさに「柱の男」となってしまった「最初の蛇」、そのうち考えるのをやめるかもしれません。
結局今回の事件で最も得をしたのは日本神話の神々。ここまでの全てが計算ずくだとしたら、アマテラスの姐さん、恐るべし。ただ一柱日本に残って外とのパイプ役を任されているとは、あのやんちゃな弟もずいぶんと丸くなったものです。一方、やっぱり自分には主神は向いていないとさっさとその座から降りて(無理やり一緒に引退させられた八戒は気の毒ですが)酒場を始めた斉天大聖改め孫悟空。開店早々ろくな客が来ていませんけど、彼にはこういう生き方の方が似合ってますね。結局、中国神話の後任の主神は誰になったんだろう・・・。
そのほか、シヴァのエメリウム光線とか、ナタリー・ポートマン似の彼女がいるトールとか、ハーピーとサラマンダーのハーフのバードンちゃんとか、ヒーローネタの数々に笑わせてもらいました。