BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダードライブ 第1話感想

 平成ライダーシリーズ16番目の戦士は、バイクではなく車に乗ってやってきた! 仮面ライダードライブ、いよいよ始まりました。

 いやいや、第1話から飛ばしてくれました。さらっと、しかしわかりやすく物語の背景である重加速現象を説明し、登場人物たちの紹介を挟んだうえで、新たなヒーローのバトルをたっぷりと見せる。同じ人が脚本を書いているということもありますが、Wの第1話を見た時と同じ、第1話とは思えない安定感と期待感を持たせてくる内容で、鎧武も好きではありましたが第二期平成ライダーらしいシンプルな話の作りに「そうそう、これでいいんだよ」とうなずいていました。

 主人公の泊進ノ介。事前の情報ではもっとぐでっとした奴を想像していたのですが、けっこうあっさり「ギアが入った」ので少し意外でした。セリフ回しが少し慣れていない印象がありましたが、鎧武の佐野さんが最初から爽やかイケメンの上に演技もアクションも達者な完璧超人だったのでそう感じるだけなので、全然心配はしていません。これまでの主演俳優同様、最終回を迎える頃には見違えるようになっていることでしょう。

 ヒロイン、詩島霧子。笑顔を全く見せず機械的に仕事をこなしている割には、手帳に進ノ介の行動パターンをかわいいイラスト付きで書き込んでいたり、ギャップがありますね。特筆すべきは、ライダーというよりは宇宙刑事のパートナーのように積極的に戦闘に飛び込んでいくこと。平成ライダーが第二期に入ってから、コテコテ関西系所長→怪人も怯む怪力美少女→宇宙大好きなアホの子と、もはやヒロインと呼んでいいのか首を傾げたくなるぐらいやたらとキャラの濃いヒロインが続いた後、可愛いには違いないけれどその前の三作に比べるとおとなしいヒロインが二作続いてちょっと物足りなさを感じていたところにこれというのはストライクですね。

 そしてこの2人に負けない存在感を発揮する「ベルトさん」。クリス・ペプラーボイスのおかげでベルトのくせにイケメン感が半端ありません。特にトライドロンを運転するシーンは、世代的に「ナイトライダー」を彷彿とさせてたまりませんね。

 戦闘シーンではいきなり3体を相手に大暴れ。目玉アクションである「タイヤコウカン」も初回から惜しみなく見せてくれましたが、度肝を抜かれたのはライダーキック。まさかこの期に及んで、まだライダーキックの描き方にこんなやり方があったとは、なんと懐が深い・・・。戦いは終わったものの、進ノ介は事件現場で拾った紙切れから、また事件は終わっていないことを予感したところで第1話終了。今後も大いに期待させてもらいます。