BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ガンダムビルドファイターズトライ 第4話感想

 前回の聖鳳学園VS聖オデッサ学園の練習試合、万年一回戦負けの聖鳳がオデッサを下したとのニュースに、全国の学校のガンプラバトル部に衝撃が走った・・・って、地区予選とかならいざ知らず、たかが練習試合でいくらなんでも大げさすぎじゃありませんかね。そんなにすごかったのかギャン子のチーム。今後トライファイターズとぶつかりそうな面々が登場しましたが、特にインパクトがあったのが、わざわざプールの底にバトルベースを設置して水中用MSのガンプラと泳いでいた水泳部員。そりゃあジオン軍の数々の水中用MSのことをファンの間ではジオン水泳部と呼びますけど、まさか本当に水泳部が参戦してくるとは。

 そんなことになっているとはつゆ知らず、パワードジムカーディガンに代わる新たなガンプラを作る必要性を感じていたフミナは、ガンプラの総合アミューズメント施設であるGミューズへ足を運ぶことを決め、ガンダムガンプラに対する理解を深める良い機会として、セカイも同行することに。立地といい外観といい、Gミューズのモデルはお台場のガンダムフロント東京ですね。正面に立つ等身大ガンダムは、ファンならずとも一度は見ておいて損はありません。ただ、今ガンダムフロント東京に立っているガンダム、やっぱり何度も見てしまっているせいか、同じもののはずなのに昔お台場海浜公園で初めて見た時ほどワクワクしないんですよね。

 そんなGミューズでセカイが出会い、なりゆきでバトルをすることになったのが、ガンプラ心形流のビルダー、サカイ・ミナト。流派が同じですから、やはり前シリーズのマオの弟弟子ということになるのでしょうか。激突する世界の武者號斗丸とミナトの荒鬼頑駄無。SDガンダムの新作アニメかと思うぐらい相変わらず気合の入ったバトルシーンでしたが、残念ながらこのあたりの頃のSDガンダムは守備範囲外だったため、いつもほどは感情移入できず。やっぱり知ってる機体が出てくるかどうかで違うなぁ。ミナトは悪い意味でのプライドの高さが鼻につく感じで、それは目先のことにこだわらず好きなものを好きなように楽しめばそれでいい、という前シリーズで珍庵師匠の語ったガンプラ心形流の極意を極めるうえでは邪魔にしかならないのではないか・・・と思いましたが、バトルを通して人が成長するのを描くのもビルドファイターズですから、彼の精神的な向上には今後期待するとしましょう。そんな不快に感じても無理もない敗北を喫しながらも、愚痴も負け惜しみも口にせずガンプラバトルに対して自らに欠けていたものがあったことを真摯に受け止め、バトルに本気で打ち込んでいく決意を新たにしたセカイが、今回は試合に負けて勝負に勝ったという感じですね。過ちを気に病むことはない。ただ認めて、次の糧にすればいい。それが大人の特権だ。