トライファイターズが次回の対戦で戦うことになった常冬中学のエース、イズナ・シモン。病気で入院している弟の作ったガンプラで選手権に優勝することを弟に誓った彼の事情を知ったセカイたちは、それぞれの「戦う意味」を問われることに・・・。
前シリーズでフェリーニが立たされたのと同じような状況に立たされたセカイたち。フミナ、ユウマが迷いを振りきれなかった一方で、セカイが下した決断は、やはりフェリーニが下したのと同じようなものでした。まぁ、自分で作ったわけでもないのに「俺のビルドバーニングガンダム」とか「俺の分身」とか言うのはどうかと思いますけど。ガンプラは所詮は遊び。しかし、勝負には己の全てを注ぎ込むべしというビルドファイターズらしい話がようやくやってきたと思えました。素組みのガンプラでもここまでやれるということを通じて、工作や塗装にこだわりぬいて改造することが全てではない、ガンプラ作りに正解はなく楽しみ方は自由なのだということを伝える話でもあったのでしょうね。SEED DESTINY本編では後半の主役機だったはずが散々な扱いになってしまったデスティニーガンダムの活躍も見られて満足です。それにしても、シモンのファイターとしてのポテンシャルはすさまじいですね。格闘以外はからっきしのセカイとは違って、デスティニーの特徴である豊富な武装をちゃんと使いこなしていましたし、自分の土俵であるボクシングにはない蹴り技、関節技をしかけられても一歩も引けをとりませんでしたし。素組みのガンプラで戦ってこれですから、もしも徹底改造されたガンダムマックスターとかシュツルム・ガルスとかで挑まれたらセカイに勝ち目はありませんね。最後に弟が作っていたのはデスティニーインパルス。これも動いているところが見たかった・・・。
今まで損傷らしい損傷を負わずに戦ってきたビルドバーニングガンダムですが、今回の戦いで初めて大きなダメージを負ってしまいましたね。こうなると、どうやって修理するのかが気になるところ。ユウマに頼んでも完全に直せるのかはわかりませんし、やはりこれは作った人にしか手におえないのでは・・・。
