BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

新ウルトラマン列伝 ウルトラマンギンガS 第12話感想

 美鈴に引き続きヒカルの幼馴染である千草が前シリーズに引き続き登場。念願叶えてアイドルとしての階段を駆け上がり始めた彼女のファンの中には、ちゃぶ台が似合う宇宙人ランキングNo.1であるあの宇宙人の姿も・・・。

 というわけで、千草とメトロン星人が主役の回。あまりにも有名すぎる初登場回でのちゃぶ台シーン以来何かと愛されている彼ですが、今回はついに完全に地球人の味方として登場。タバコとか携帯電話とか、広く世間で使われているものに目をつけてきたこれまでのメトロンとは違い、なぜかアイドルに着目して宇宙ケミカルライトなるものを作ってしまうあたり、もともとドルオタとしての素質があったのでしょうけれど。「狙われた街」だけでなく、ゾアムルチを登場させてウルトラマンAでの二代目メトロン星人のオマージュをやる等、これまでのメトロン星人の総決算のような内容。キサラ女王を下から映すカット、ガラス張りのビルに映るビクトリーVSインペライザーの戦闘シーン、夕焼けの街を延々右へとパンしながら映すゾアムルチとの戦闘シーンなど、やたらと凝ったカメラワークが目立ったのは、「狙われた街」「狙われない街」の実相寺監督のオマージュでしょうね。ゾアムルチ一匹に三人がかりでやけに苦戦していると思ったら、反撃のきっかけがオタ芸とは。初登場から40年、ウルトラマンを両脇に従えセンターで勝利のポーズをとるメトロン星人を見ることになるとは思いませんでした。ちゃぶ台を挟んでウルトラセブンと語り、トイレのスッポンを優れものと評し、ついにはケミカルライトを手に踊り狂ったメトロン星人。次に現れるとき、彼はどんな姿を見せるのか・・・。