BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の手裏剣戦隊ニンニンジャー 第1話感想

 予期せぬ事態によって放送開始が一週間遅れるというアクシデントに見舞われたものの、2・22という語呂としてはこの上ない日に放送開始を迎えることになった新たなスーパー戦隊手裏剣戦隊ニンニンジャー。冒頭から主題歌に乗ってレッドが戦闘員相手に立ち回りをするところから始まるあたりは、忍者というよりは侍戦隊の第1話を思い出しました。

 今回の戦隊は、赤とピンクが兄妹で他が従弟同士という、またまた変則的な組み合わせ。かつてご先祖が倒した極悪戦国武将が妖怪となって甦ると予言した444年後に当たるのが今年・・・「かもしれない」とは。まぁ、実際歴史上の人物の生没年がはっきりしないのはままあることですからね。今回のレッドは勢いで突っ走る典型的な若者レッド。うんうん、忍者戦隊のレッドはやっぱりこういうタイプじゃないと。

 牙鬼幻月を封じていた48(わかりやすい数だ・・・)の封印の手裏剣が飛んでいき、その一つがチェーンソーに刺さって妖怪カマイタチに。なるほど、今回の妖怪はカクレンジャーの妖怪や外道衆とは違って、物にとりつくことによって誕生するという、付喪神的な側面も持った妖怪なのですね。そして、牙鬼を復活させるために人々を襲って「恐れ」を生み出させ集める、と・・・さすがにこのあたりの基本設定の説明はそつがありません。等身大戦での戦いぶりもカクレンジャーハリケンジャーとは差別化していましたし。しかし、何と言っても驚いたのはロボ戦。忍者、ドラゴン、ダンプ、犬、リニアモーターカーという構成メカの類を見ない統一感のなさもそうですが、戸板返しに変わり身、畳返しと、さすが忍者だけあってギミックのオンパレード。人型ロボがそれより大きい人型ロボの胴体に収まって合体するロボというのはアニメではよく見ますけど、シュリケンジンの場合はロボというよりは人型からくり神輿という感じですね。一回見ただけではよくわからない合体をした後もいきなりシノビマルが胴体から飛び出してかく乱したり、変則的にも程があります。さすがニンジャ。

 まぁロボ戦とかについては驚かされましたが、第一話としてはそつなく設定や世界観を説明してみせた堅実な作りだったのではないでしょうか。これからまた一年、お付き合いいたしましょう。