BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第2話感想

 アルヌスの丘へ攻め入った諸王国軍の大敗から伊丹率いる第三偵察隊の活動開始、炎龍によるエルフの村の襲撃まで。前半の戦闘は想像していた以上のワンサイドゲーム。どうにかして諸王国軍が自衛隊に一撃でも与える方法はないかと頭をひねってはみましたが、兵器の性能、兵士の練度、戦術、補給のいずれの面においても絶対的な差がある上に、自衛隊が見晴らしがよく周囲に遮蔽物がない丘の上という地理的にも優位な場所に火器とコンクリートと鉄条網で固めた堅固な防護陣地を築いているわけですから、どうあがいても攻め入る側にとっては投入戦力がそのまま死傷者と化す地獄の釜にしかなりません。まぁ、死者が十万人を超えたというのはさすがに盛り過ぎな気もしますし、今まで一度も実戦を経験したことがない自衛隊がここまでそつなくこなせるだろうかとか、これだけ殺して平気な顔でいられるのかとか、確かにひっかかりはしますけどそういうところ気にしていくときりがありませんからね。ただ、これだけ軍事的に絶対的な差があってもそれだけで八方丸く収まるわけではないという、まさにガンダムキシリアが言った「政治は難しいのだ」という言葉を地で行く展開がこのあと待ち受けているので、その辺も大いに期待しています。

 終盤では原作の二巻までキーとなる炎龍が登場。「キングギドラ」って言葉が普通に出てきて笑いました。今後の炎龍との戦闘シーンで、どうにか伊福部作曲の曲を流してくれないものだろうか。そして最後の最後で、ヒロインの一人であるテュカが登場(気絶中)。一応ハーレム系の範疇に入るのに、メインヒロインが2話のラストでようやく登場してしかもセリフなしって珍しいと思うんですが。