BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンX 第1話感想

 ついに始まった新たな光の巨人の物語。冒頭、宇宙を猛スピードで飛びながら激しくぶつかり合う赤と紫の光の玉。「ウルトラマン」第一話冒頭のウルトラマンベムラーの追跡劇を彷彿とさせますが、やがて紫の光の玉は太陽に落下。そして地球には紫色の謎のオーロラが現れ、眠っていたスパークドールズが巨大化して怪獣たちが暴れ出す・・・って、この世界にはもともとスパークドールズがあったということになりますが、ギンガの世界とは何か関係があるのでしょうか。世界各国に出現した怪獣たちが全てウルトラQウルトラマンの登場回獣だったことも気になります。

 そして舞台はそれから15年後へ。怪獣災害に対抗して結成された特殊防衛チームXioと、そこに所属する主人公・大空大地の紹介。大地がウルトラマンガイアの我夢と同じく怪獣の分析を担当していることや、15年前に両親が謎の現象によって行方不明になっているという背景もテンポよく明らかに。そして出現する熔鉄怪獣デマーガ。ここからのデマーガの暴れぶりが怪獣映画の鉄則を忠実に守っていて実に豪華。特に人間目線から怪獣を捉えたカットが実に効果的で、いきなりここまで豪華な画作りをしちゃって大丈夫なのかなと余計な心配をしてしまうぐらいです。

 そして新たな光の巨人・ウルトラマンエックスの登場。声を演じるのは中村悠一氏。中村氏はこれでめでたく戦隊、ガンダム、そしてウルトラを制覇したわけで、あとはライダーへの出演が待たれるところです。まぁそれはともかくとしてこのエックス、ほとんどしゃべらなかったギンガとは逆にゼロと同じぐらいよくしゃべるしゃべる。そのくせ自分が何者なのか肝心なところはまるで語らず大地のデバイスを気に入って勝手に居ついてしまうのですから、なんともマイペースなウルトラマンもいたものです。「未知の巨人」だからそれをそのまま英語にしてウルトラマンエックスと名付けた命名の経緯にはなるほどと思いました。それにしてもザナディウム光線発射前のアクションが大きいなぁ。

 次回、2話目にしてかつてゾフィーをも殺したあのバードンが登場!?