BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダードライブ 第47話感想

 メディックの命を捨てた犠牲により復活を遂げた進ノ介は、ハートの協力を得てシグマを撃破。意識を失って落下した夢の中で、怪人に襲われた彼を見知らぬ仮面ライダーが助ける。来週特別篇があるのにここでもゴーストを出すことはなかったんじゃないかと思いますが。進ノ介を救い、なおも最後のロイミュードとして進ノ介に挑むハート。しかし、シグマとの戦いでコアに致命傷を負っており、進ノ介に最後の一撃を食らわせることもかなわず、ついに果てることに。ロイミュードではなく人間の、敵味方として激しく争いながら友情を深め合った、初めて自ら「友達」を作ることができたことを喜びながら、塵となって散っていくハート。ロイミュードの王は最後まで誰よりも気高く、そして優しい男でした。結局のところ進ノ介の言う通り、ロイミュードの悪意とは人間をコピーした過程でその悪意までなぞってしまったというだけの結果であり、彼ら自身は本来悪の存在ではなかったのですから、これまで仮面ライダーたちが戦ってきた怪人たちの中でも、最も悲しい存在だったのかもしれませんね。ハートの姿を見て、フランケンシュタインの怪物を思い出さずにはいられませんでした。

 ロイミュードの撲滅を終えた進ノ介。しかし、自らの技術が悪用されないようにベルトとトライドロン、シフトカーを封印することをクリムはすでに決意していた。その決意を見抜いていた進ノ介は、特状課の仲間たちとともにそれを見送ることに。そして特状課はその役目を終え、メンバーはそれぞれの道へ。メンバーのその後が字幕で表示される中、進ノ介と霧子だけはそれが明らかにされませんでしたが・・・まぁあの車の中でのやりとりを見れば、そんなものは必要ありませんね。

 あと1話を残していますが、仮面ライダードライブの物語はこれで終わり。Wやキョウリュウジャーなどと比べて、特に新章突入以降三条さんにしては伏線の張り方に杜撰なところがあり、せっかくのよい素材を生かし切れていないところも見受けられましたが、平成仮面ライダーシリーズに連なる一つの作品として、見事にゴールまで突っ走ってくれたと思います。キャスト、スタッフの皆さま、一年間ありがとうございました。次のMOVIE大戦でドライブがどんな活躍を見せてくれるか、楽しみに待っております。