BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

牙狼 -紅蓮ノ月- 第七話感想

 道満を取り込みたい道長の命で、彼をよく知る晴明のもとを訪れた頼信達。しかしそこへホラーの襲撃があり、ホラーは星明の本名である「清女」の名を呼ぶのだった・・・。

 既に晴明と星明が祖父と孫の関係であることは明らかになっていましたが、今回はより彼女たち家族について迫る回。安倍晴明自身、人間と妖狐の間に生まれたという伝説があるぐらいですが、その晴明の息子とこれまた陰陽道の名家である賀茂家の娘との間に生まれたとなれば、星明が天賦の才を持っているというのも当然ですね。今回はとうとう雷吼の貯金にまで手を出すほど物欲丸出しで、理不尽がはびこる世の中にも達観した感のある星明ですが、ホラーから自分を守って犠牲となった両親のためにも覚悟を決めて魔戒法師への道へと進んだことがよくわかる回でした。家を継がずに飛び出していった孫娘を晴明が戻そうとしないのも、ああいう過去があったからなのですね。

 その星明の母のなれの果てであるホラーを復活させようとする道満。星明の言う通りあんまり芸がないですが、実写版にも何度も登場しているグラウ竜を使役していたのには驚きました。そんな道満や心配してやってきた雷吼の予想を裏切り、復活した獅子のような巨大ホラーを車型の魔導具にしてしまった星明にはさらに驚かされました。今まで牙狼の乗り物といえば魔導馬・轟天でしたが、あれは轟天よりパワーがありそうです。