BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第19話感想

 皇帝が毒杯に倒れ、ゾルザルがそれに代わって国政の指揮を執ることとなり、まとまりかけていた日本と帝国の講和の話は一転して全く逆の方向へ。一方ロンデルでは、あらゆる点で妹に先を越されたアルペジオが、姉の威厳をかけてレレイに姉妹喧嘩をふっかけることに。

 書店の素晴らしさについて語るレレイには、本好きとしては大いに共感できましたね。特地では本の普及の絶対条件である活版印刷と普通教育による識字率の向上がどちらも果たされていないので、中世期のヨーロッパと同じように本がかつてはいかに貴重だったかがわかります。妹にいろいろと先を越され、家庭に入ろうと伊丹に矛先を向けるアルペジオ自衛隊のエリート部隊出身で、炎龍退治で得たいくつもの称号にでっかいダイヤ、そして30代独身(離婚歴あり)・・・確かに履歴書に書くようなことだけ書けば結婚相手としては理想的ですね、伊丹。その伊丹と妹が、特地においては結婚宣言に等しい「三回ベッドを共にする」という習わしを終えていることを知り、もはや勝っているのは胸の大きさぐらいになってしまったアルペジオ。「姉より優れた妹などいねぇ!」とばかりに「そぉい!」とレレイの頭にスープをぶちまけ宣戦布告。ここに始まるはた迷惑な姉妹喧嘩。結果、天才魔導士である妹と引き分けに持ち込み、どうにか姉の威厳を守ることには成功。しかしその時、レレイに迫る暗殺者の魔の手が。間一髪グレイに救われたレレイ達は、炎龍退治パーティーで唯一の帝国臣民であるレレイが、その栄誉を妬む者から命を狙われていることを聞かされることに。「とりあえず逃げる!」とジョースター家ばりの決断をする伊丹。相変わらずぶれません。