BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の動物戦隊ジュウオウジャー 第10話感想

 ついにジニス様自らゲームを主催。時間経過ととともに縮小していく、触れるとどんな生物も消滅するドームを解除するスイッチをジュウオウジャーに探させるという、クバルのゲーム以上に悪辣なものですね。某海賊漫画で似たようなのを見たことがありますが。ちょっと驚いたのがジュウオウジャーがナリアの存在を認識していたこと。あいつが怪人を巨大化させるのを知ってるのならメダルを投入する前に攻撃しろよ、と言いたくなりますが、デスガリアンの方も毎回ジュウオウジャーが変身から名乗りを完了するまで待っていてくれるのですから、それはスゴイ=シツレイというものですね。なかなか見つからないスイッチ探しとキューブ探しが重なってレオたちがやけになりかけるも、不安におびえる人間たちを見て自分たちと同じだと気づき再び奮起するという展開はよかったですね。ここでも仲間たちとは対照的に、故郷に帰れない不安がレオたちに積み重なっていたことを落ち着いて大和に語るアムがすごい。ジューマンたちの中でも最もストレスをうまく発散しているのはこれまでの描写でわかっていましたが、今のところジュウオウジャーの精神的支柱は彼女なのかもしれませんね。

 見事スイッチを発見してドームの解除に成功するも、スイッチ自体が変形して殺戮マシーン・ギフトになるという二段構えの罠。強すぎてゲームにならないという理由で封印されてきただけあり、等身大での戦いはもちろん、掟破りのやられてもいないのに巨大化でジュウオウキング、ワイルドをも倒す圧倒的強さのギフト。崩れたビルから降ってきた瓦礫につぶされそうになった大和でしたが、それを救ったのはかつて子供の頃に彼を助けたあの鳥男。演じるのは村上カイザ幸平氏。もうこのキャスティングだけで味方だとしても一筋縄ではいかなそうな予感がビンビンしますが、果たして彼は何を考えているのか。村上氏はこれで仮面ライダーウルトラマンスーパー戦隊という日本三大ヒーロー作品すべてに重要な役どころで出演したことになりますね。歴代ヒーロー俳優の中でもかつてない偉業の達成、おめでとうございます。