BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーゴースト 第28話感想

 眼魔の世界へタケルとともに突入し、目的であった父との再会を果たすも、その父を兄によって殺されるアラン。茫然自失となったアランをかばいつつも、脱出を図るタケルだったが・・・。

 二度目の眼魔世界突入の完結編。今回も眼魔世界での戦いと並行して、人間世界での事件も描かれましたね。前回イゴールに命じられてなにやらやっていた音符眼魔。てっきりこれもイゴールの計画にとって重要な一部かと思いきや、単に計画のオープニングを飾るにふさわしい曲を作曲させていただけとは。常々人間の行いを非合理と切って捨てているくせに、そんなことのために部下を使うとは。作った曲を次々にボツにされパニックに陥って飛び出した音符眼魔は、土手で途方に暮れているところを同じくスランプに陥っていたキュビちゃんと遭遇し、同じ「美しいものを作りたいだけ」という志から意気投合。芸術家というのは良くも悪くも自分勝手で人の指図は受けない人が多いですから、それをもとにした眼魔もそういう性格になりやすいんですかね。彼らと合流するも追ってきたイゴールによってピンチに陥る御成達。いつも思うんですけど、御成はせめてあの錫杖を鉄とか何か金属でできたものにすべきではないでしょうか。そのピンチを「一宿一飯の恩義」として助けるジャベル。なんかもう軍人というよりは任侠者。ジャベルに倒された末、アカリからビンタと科学者としての欠点を痛烈に指摘される言葉のダブルパンチを受け、何も言えずにすごすご帰っていくイゴールが情けない。戦いが終わった後、スランプを脱出するために共に旅に出ることにしたキュビちゃんと音符眼魔。30分前の番組で少し前に同じように旅に出たゴリラと、旅先で出会う話を作ってはもらないでしょうか。

 一方、そんななんとなく間の抜けた空気の漂う人間世界での戦いとは一転して、眼魔世界での戦いは常に危機の連続に。途中でタケル達との合流を果たしたマコトですが、アデルファイヤーは強敵の上、タケルが突然起きた謎の現象によって戦闘不能に。辛くも人間世界へ脱出するも、その際の攻撃でアランが大ダメージを負い、アデルファイヤー率いる追手とはマコト一人で戦う状況に。ここでイーディスから受け取った眼魂を使い、ディープスペクターへと変身するマコト。ディープスペクター・・・「スペクター」という名前が決まったときに当時に決まったとしか思えないですね。案の定放送後にはTwitterのトレンドに「ディープスペクター」と「デーブ・スペクター」が並ぶことに。そんなネタ扱いされがちな名前ですが、戦う姿は実にかっこいいディープスペクター。武器はサングラスラッシャーにそっくりですが、銃撃も可能というのがノブナガ魂での銃撃戦を得意とするマコトらしい武装ですね。

 最初の眼魔世界への突入とは違い、結果はどうあれマコトの救出とアドニスとの再会という当初の目的は果たしたタケル達。眼魔の世界はかつて信じていたような完璧な世界ではないと悟ったアランは、これからどこへ向かうのか。そしてタケルが戦闘不能に陥ったときに仙人が言った「ガンマイザー」とは何なのか。ゴーストの物語もちょうど折り返しに入り、次回からまた新たな展開が待っていそうです。