BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の動物戦隊ジュウオウジャー 第14話感想

 第一話でジュウオウジャーに敗れたジャグドの配下だったプレイヤー2人が、リーダー昇格をかけたゲームをジニスに願い出てきた。先にゲームを始めたドロボーズは銀行強盗を成功させるものの的外れな結果に終わり、次にアムが出会った病気の妹を抱える青年に目をつけて、博物館に展示されている宝石を盗み出すことを目論むのだが・・・。

 銀行強盗を繰り返して経済を破たんさせるという(自分でもよく理解していない)ドロボーズの悠長な作戦を聞いて「何年かかるのやら」と呆れるクバル。このあいだあんたの部下が実行した作戦だって悠長さでは似たようなものだったくせに、どの口が言いますか。せっかくナリアがステルス能力を有効活用しろとアドバイスをくれたというのに、結局は戦闘でしか活用できず(しかもバレた)、盗みが成功したところであんな宝石でジニス様が喜ぶとは思えない・・・という具合に、徹頭徹尾残念な奴でした。あの人はとにかく人間が苦しんでる姿さえ見れれば満足らしいんですから、適当に街で暴れた方がまだマシだったでしょう。

 一方、今回のゲストキャラだったお兄さん。金の誘惑に負けて悪事に手を貸すも、アムの言葉に心が揺らぎ結局はジュウオウジャーを助けるという、善人にも悪人にもなり切れない典型的な小市民という点ではリアルなキャラでしたね。善い行いだろうと悪い行いだろうと、それをやり抜くには意志の強さが必要であり、それがなければ中途半端な人間にしかなれないというのが今回の話の教訓だったのではないでしょうか。あのあと彼が本当にあの金を警察に届けたかどうか、不安になったのは私だけではないはず。