BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

劇場版仮面ライダーゴースト/動物戦隊ジュウオウジャー 感想

 ゴーストとジュウオウジャーの劇場版、さっそく見てまいりました。結論から言うと、そのあとに観た二度目のシン・ゴジラの方が面白かったのですが・・・まぁ、しょうがないですね。

◆劇場版動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック
 街にやってきたジューマンたちのサーカスを見に行くタケル達(操には声かけず)。しかしそこに宇宙サーカス団の団長を名乗る怪人ドミドルが現れ、子供たちを人質に取ってしまう。立ち向かうジュウオウジャーだったが、サーカスのジューマンの子供団員・ペルルから奪い取ったキューブコンドルを使うドミドルに敗れ、大和以外は捕えられてしまう・・・。
 通常の30分番組を豪華にしたという感じの、戦隊の劇場版第一作としてはおなじみの作り。ここ数年ずっとこれが続いているので、そろそろもっとひねりが欲しいところでした。ボーゾック並みに下らない理由で地球の破壊をもくろむドミドルはいかにもスーパー戦隊らしい敵ですね。いつも以上に大和の頑張りが光ります。ただ、ゲストキャラのペルルの顔がジューマンらしいリアルな鳥(コンドル)の顔の造形なので、控えめに言っても可愛くない、むしろ怖い。せめてペンギンの子供だったらもっと可愛いのに。それだとキューブコンドルとのつながりがなくなってしまいますが。

◆劇場版仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間
 タケル達がカノンの誕生日会を開いていた夜、突如空に現れたオーロラのような光。そこから現れた赤・青・黄の3人のネクロムたちは、タケル達の眼魂を奪い去ってしまう。ネクロムたちを追ってタケル達がたどり着いた世界は、英雄たちが楽しげに暮らす不思議な村だった。
 とりあえず、カノンの誕生日会でもたこ焼きを食べるぶれないアランに突っ込まざるを得ませんでした。感想を一言で言うならば、本編以上に仙人がムカつく言動で、なんとも胸糞の悪い話でした。この映画の登場人物全員、悪役も含めてみんな仙人の被害者と言ってもなんら間違いはないはず。そして通算四度目の死ぬ死ぬ詐欺。さすがにいい加減にしろと言いたくなりました。これでは本当にタケルが生き返ったとしても感動も何もあったもんじゃありません。劇場版限定ライダーは皆かっこよかったし、唐橋さん演ずる武蔵もかっこよかったので、ひたすらストーリー面の残念な映画でした。
 まぁ、エグゼイドの戦闘を初めて見られたのが最大の収穫ですね。ゲームをモチーフとしたライダーとは聞いていましたが、アクションがどれもファミコン世代直撃もの。今の子供たちはおいてけぼりでしょう。