BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーゴースト 第49話感想

 グレートアイを取り込んだガンマイザー、グレートアイザーとの決戦。人類は不完全だから消去するという行動原理は悪役としてはありきたりですが、こういうラスボスらしいラスボスとの決戦というのもライダーでは案外珍しいものですね。それにしても仙人は猫にまで詰られるとは、最後まで無責任でしたね。決戦自体はタケルと英雄たちの力で思いのほかあっさりと決着。これまでの不死身ぶりが嘘のようにあっけないガンマイザーの最期でしたが、グレートアイと一体化したことによって、その性質にも何らかの変化が生じていたのでしょうか。グレートアイザーに消された人たちを生き返らせてほしいというドラゴンボールのようなタケルの願いを叶え、人間の可能性を気づかせてくれた礼としてタケルをも生き返らせると、グレートアイは宇宙へと飛び去り、それによって眼魂のシステムが失われたため、眼魔世界の人々も次々に自らの体に戻って目覚めるというかたちで大団円を迎えることに。諸悪の根源の仙人は生きててアドニスやアデルは生き返らないというのは、なんだか不公平な感じがしますが・・・。

 まだ来週のエグゼイドとのコラボ回は残っていますが、ゴースト本編としての物語はこれで完結ということになりますね。落としどころとしてはきれいなかたちで終わったとは思いますが、いまいち表面的なものにしかならなかった英雄たちとの交流とか、最後の最後まで無責任な仙人の言動とか、ひたすらにアデルがごねたせいでやたらと間延びしてしまった終盤の危機とか、ムゲン眼魂を手に入れてからは基本「人間の可能性は無限だ!」としか言ってないような印象のあるタケルとか、主にアランが仲間になったあたりからの展開には不満が残り、さすがに傑作とは言い難いですね。とはいえ、一年間この物語を紡いできた演者とスタッフの皆さまには、心から拍手を贈りたいと思います。おつかれさまでした!