BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の動物戦隊ジュウオウジャー 第38話感想

 前回に続き明かされるバドの過去。セラ達が生まれるよりも前にリンクキューブの番人をしていたバドは、人間の世界に興味を持ちラリーさんとともに研究を行っていたが、あるときジューランドに迷いこんだ人間と出会ったことが、やがてリンクキューブから王者の資格を抜き出すことにつながったという、なかなかに重い真相でした。これまでにもジューランドに迷いこんだ人間が秘密裏に始末されていたとなると、かなり怖いですね。そんなに秘密を守りたいのならバドがそうしたようにもっと早く人間界とのつながりを断てばよかったのに、なぜリンクキューブをそのままにしておいたのか。タスクの言う通り、リンクキューブを元に戻せばよいという単純な話ではなく、ことは人間界に対するジューランドのあり方に関わる問題なので、これはジュウオウジャーにとってはデスガリアン以上に大きな問題かもしれません。

 一方で続く倒しても倒しても復活するサグイルブラザースとの戦い。復活の真相は、片方が倒されてももう片方が分裂して再び2体になり、2体を同時に倒さなければならないという東映特撮ではシャリバンの魔王サイコとサイコラーみたいなパターンでした。個人的にはただ単純に兄弟がものすごくたくさんいるという方が面白かったのですが。相変わらずふざけたノリに反してジュウオウジャーを追いこむ強さを見せるサグイルブラザースでしたが、大和とバドの息ピッタリの連携攻撃の前についに敗北。大和が言っていた通り、バドにとっては人間とジューマンのつながりを断つための道具だった王者の資格が、大和たちにとってはつながるための道具として力となってくれたというのが熱い話でした。