BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーエグゼイド 第17話感想

 ポッピーの勧めで休みをとった永夢が出会ったバグスターと、彼を「バガモン」と呼び可愛がる幻夢コーポレーションのプログラマー。バグスターを倒すわけにも放置するわけにもいかない板挟みの状況に永夢が置かれる中、カギとなるのはプログラマーが独自に開発したゲーム「ジュージューバーガー」だった。

 ゴーストのキュビちゃんこと画材眼魔と同じく、悪意のない怪人の登場回。社長がいなくなったあとも会社を立て直すためにプログラマーが独自にゲームを開発しようとしていたとはいじらしい話ですが、会社と社員を放り出すだけでは飽き足らず、残された社員が苦心して完成させたゲームまで奪っていくとは、社長には会社員として憤りを覚えずにはいられません。せめて開発費と給料ぐらい支払えと(そういう問題ではない)。

 バグスターを放っておけばゲーム病が進行するし、かといって倒してしまっても一気にストレスが進行するのでそれもできない、という難儀で見ている側にとっては面白い展開。加えて置き手紙ならぬ置きピクルスを食べて「まだ遠くには行っていない」とか言ってしまうのが、いい感じにイカレていましたね。ハンバーガーを作るゲームというのはプレステの「バーガーバーガー」とか確かに実在しましたけど、なんともニッチなジャンルに目をつけたものです。基本的にはそんなイカレたテンションで進む話でしたが、最後はバガモンは生みの親をかばってゲンムに倒され、ジュージューバーガーのガシャットもゲンムの手に渡ることに。キュビちゃんを生き残らせたはいいもののうまいこと活用することができないまま終わってしまったゴーストの反省もあるのでしょうけれど、必要もないのにバグスターを倒したことでゲンムとパラドの間に亀裂が生まれる、という展開に持っていくには、前回永夢との戦いを邪魔されたという理由だけでパラドがバグスターを倒したことが矛盾となってしまっているのが残念なところです。