BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーエグゼイド 第19話感想

 黎斗の口から自らがゲーム病患者であることを告げられた永夢。彼の消滅が始まったところで前回は終わったわけですが、その後、黎斗の目論見に反して永夢は消滅しなかったものの、永夢の人格は天才ゲーマー「エム」のものに置き換わってしまっていた・・・。

 誰よりも患者のことを気遣う「永夢」としての人格を失い、ゲームを楽しむだけの自分本位な「エム」になってしまった永夢。そんな彼に憤り、彼に代わって患者を救い、身を持って医師としての本分を思いださせようとする飛彩の活躍が描かれた回。患者には関わらないという信条を曲げてまで患者を救ったり、永夢のやり方をまねてゲンムからガシャットを奪ったり、これまでの永夢の戦いは確実に飛彩に影響を与え、そしてその飛彩が今度は永夢を救うという展開は見事でした。そしてゲンムから奪ったガシャットで飛彩が変身した、ブレイブファンタジーゲーマーレベル50。「魔王の力」というだけあって、戦闘員の使役、数々の強力な攻撃魔法、硬化させ攻撃に転用可能なマントなど、バリエーション豊かな魔王らしい強さとかっこよさを誇る追う劇の数々が魅力的でした。

 飛彩の活躍によって、研修医「永夢」としての人格を取り戻した永夢。しかし実のところ、研修医としての彼とゲーマーとしての彼、どちらが本来の彼としての人格なのか。ゲーム病であることを告げられても消滅しなかった原因も謎なら、ゲーマーとしての人格に乗っ取られたことも、再び元に戻った原因も謎。ここまで主人公が謎だらけというのも、平成ライダーとしても非常に珍しいですね。