BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の宇宙戦隊キュウレンジャー 第9回感想

 スパーダがイカーゲンとマーダッコの人質に取られるという絶体絶命の状況の中、明かされるショウ司令の過去、そしてリュウコマンダー誕生の回。自らもかつて命令に逆らったばかりに敬愛するビッグベア総司令と仲間たちを失ったがゆえに、命令違反には厳しいショウ司令。こんな重い過去を引きずりながらも司令として頑張ってるんだから、ちょっとは命令を聞いてやれよキュウレンジャー、と思いました。特にスパーダ。厨房でも何でもない戦闘の場でシェフの言うことは絶対というあの説得力のない理屈はいますぐやめるべきでしょう。

 今回は戦闘継続時間の限界を克服し、リュウバイオレット改めリュウコマンダーとして覚醒したショウ司令の、イカーゲンとマーダッコを向こうに回して圧倒する強さとかっこよさに尽きるでしょうね。過去にも出化マスターやキョウリュウシルバーのように、着ぐるみの総司令官キャラが変身する例はありましたけど、剣を武器としていた彼らに対し、必殺技が銃という差別化がいいですね。そして彼が召還するリュウボイジャー。電子星獣ドルや龍星王の遺伝子を受け継ぐこれぞ正統派東映ドラゴンメカというデザインですが、月をバックに飛んでくる姿が、完全にダイレンジャーOPの太陽を背に飛ぶ龍星王のパロディで笑いました。キュータマコクピットを前足でつかむかたちでドッキングする方式も、東洋の龍らしさを生かしたうまいやり方ですね。ダイレンジャーネタをぶっこんだかと思ったら、一人加わったからジュウレンジャーにしようと言いだすショウ司令。もはやノリが非公認戦隊みたいです。