BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週のウルトラマンジード 第2話感想

 ウルトラマンジード、第2話。今回もいろいろと情報の密度の濃い話だったので、気が付いたことや思ったことを並べていきましょう。

  • 新たなレギュラー登場人物、鳥羽ライハ登場。演じるのは劇場版エグゼイドでも華麗な剣術を披露して印象を残した山本千尋さん。相変わらず坂本監督の趣味はわかりやすいです。6年前のクライスインパクトの記憶や記録はほとんどが失われているようですが、彼女は何らかの強い記憶を持っているようですね。加えて、「怪獣が人間に戻ったところを斬る」と言っているので、「怪獣に変身する人間」の存在を知っている。今は彼女も謎多き存在ですが、今回から始まった秘密基地での共同生活で、そのあたりは明らかになっていくのでしょうけれど。
  • 物語の重要なキーとなる存在「リトルスター」についても、それがどのようなものなのか、リクのバイト先の店長の姪であるエリに起こった事件を通じてその一端が明らかに。前回彼女が手に取ったアイスが溶けていたのがこの伏線だったとは。リトルスター=ウルトラカプセルなのかはまだわかりませんが、ウルトラカプセルが人間に宿ることで超能力を発揮するというのは、人間にとっては迷惑な話ですね。
  • 怪獣へと変身する男、伏井出ケイ。彼に関しても、著名なSF作家という表の顔を持っていること、そして同じくリトルスターを狙っていたダダを簡単に始末してみせたことから、やはりただの人間ではないことが明らかに。彼の正体として真っ先に考えつくのはベリアルが人間に変身した姿、あるいは人間に憑依した姿ということですが、今までのベリアルが自分や部下の武力を背景に常に力押しで野望を遂げようとしてきたことを考えると、人間社会に潜伏してちまちまと策謀を進めるような回りくどいことをあいつがやるだろうか、という疑問もわいてくるんですよね・・・。
  • 今回最も印象に残ったのは、リクが怪獣から逃げずに踏みとどまったシーン。自分が足を止めたことに、ペガに足をつかむなというリクと、それは君の意思だと彼の心に人を助けたいという気持ちが根付いていることを諭すペガ。普段は臆病でリクの無鉄砲に振り回されているペガが、いざというときには彼の背中を押してくれる。今回の話を見て、ペガはキノピオにとってのジミニー・クリケットのように、リクの内にある善なる心の声を代弁し、彼を善き方向へ導いていく役割を帯びているのではないかと思いました。