なんとか西都にたどり着き、鍋島の家族の保護を試みる龍我と紗羽。一方戦兎もまた、新たに思い出した人体実験の時の記憶から、パンドラボックスにまつわる謎に迫ろうとする・・・。
鍋島の家族の救出劇、「スカイウォールの惨劇」でパンドラボックスから分離した二枚のパネルの謎、ファウストの新たな幹部怪人の登場、そしてマスターに浮かび上がったひとつの疑惑。まだ第4話だというのに、よくぞここまで無理なくたくさんの要素を詰め込んでくれましたね。鍋島の家族と鍋島自身の保護には成功したものの、鍋島が記憶喪失になってしまうというのは2話に続きシビアな展開。平成ライダーの敵勢力は人間に危害を加えてはくるものの、こういう風に人間を利用するだけ利用したうえで切り捨てて命や幸せを蹂躙するようなのは案外少ないので、ファウストの冷酷非道さが引き立ちますね。一方で、鍋島の娘に父親が失ってしまった思い出の代わりに新たな思い出を作っていくことを理系らしい電気工作で伝える戦兎は、またしてもヒーローとしての株を上げましたね。そして、早くもクローズアップされることになるマスターの正体。ただのおやっさんポジションで収まるには謎が多すぎるとは思っていましたが、果たして彼は本当に、ファウストのメンバーなのか?