BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

牙狼-GARO- -VANISHING LINE- 第2話感想

 前回のラストで少しだけ登場した、ソードとコンビを組む魔戒法師・ルークの登場回。ホラーの討滅を隠密裏に行うことにあまり関心を払わず、のみならず一般人と積極的に関わりたがるという魔戒騎士としては破天荒すぎるソードとは対照的に、魔戒法師としての使命に厳格なうえ、ソードが派手にやらかしたホラー退治の後始末をやらされているためかなりソードに対して辛辣なルーク。舞台がアメリカナイズされた本作らしく、彼の主な得物は銃。それだけなら流牙シリーズの莉杏という前例がいますけれど、彼の場合はスナイパーライフルまで使用するというのがやはり異色ですね。

 一方でストーリーの核となったのは、走る力を失ってしまった元オリンピックメダリストと、彼を支える恋人の悲しい物語。決して悪人とは言えない、むしろ善人と言える人でさえ、ふとした心の隙を突かれホラーとなってしまうのが牙狼シリーズらしい理不尽さであり恐ろしさです。結局ルークの術によって記憶を消されてしまった彼女でしたが、彼が怪物と化した末に討たれた真実を知るよりはこちらの方がはるかに幸せなのでしょうね。