BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

マイティ・ソー バトルロイヤル 感想

 マーベルの「ビッグ3」の一角であるにも関わらず、「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」以降他のヒーローたちの映画にも登場せず、全く音沙汰がなかったソー。彼の久々の映画が公開されたので、早速見に行ってまいりました。例のごとくネタバレを含みますので、未見の方はご注意を。

◆ソー
 ご存じ脳筋の雷神様。前述した通りウルトロンとの戦い以降、一応インフィニティ・ストーンについて調査は行っていたものの全く成果は上げられず、その間にアベンジャーズが分裂するという大事件が起こったにもかかわらず姿を現さず、前作までのヒロインだった彼女とも別れてしまった模様。そのバチが当たったのか(神様にバチが当たるのかはわかりませんが)、今回はとにかく災難の連続に巻き込まれます。姉であるヘラに登場早々自慢のムジョルニアを潰されるわ、辺境の惑星に飛ばされるわ、そこで剣闘奴隷にされてハルクと戦わされるわ、自慢の髪はスタン・リー似の爺さんに刈られてしまうわ・・・とまぁそんな具合に、二時間半の映画の中でよくもまぁこんなにとばかりに災難に巻き込まれまくります。そしてこれまたそのピンチを例のごとく力押しで切り抜けていくわけです。さらに今回は雷神としての力が覚醒しパワーアップまで果たすのですが・・・。

◆ロキ
 ご存じ残念な弟。前作のラストで自身の死を偽装してオーディンを追放、彼になりすましてアスガルドの王座につきましたが、念願の王座についてやったことといえば、自分のでっかい銅像を建てたり、前作での自分の死に様をドラマチックに演出した舞台劇を役者に演じさせたりと、相変わらずの残念ぶり。今回もやっぱり息をするように隙あらばソーを裏切ろうとしますが、さすがにあまりにも裏切りすぎたため彼が裏切ることを前提としていたソーに先手を打たれる始末。ソーほどではありませんが彼と一緒に行動することになったので、彼の方も今回は災難続き。まぁ、今回はハルクに痛めつけられなかったのが不幸中の幸いかもしれませんが。

◆ハルク/ブルース・バナー
 ご存じアベンジャーズの暴走核弾頭。こちらもウルトロンとの戦い以降音沙汰なしでしたが、流れ流れて辺境の惑星で拾われ、なんと2年間もハルクの姿のまま剣闘士として戦わされていました。ブルースに戻ってからは縁もゆかりもないソーの姉との戦いに引っ張りだされソーに振り回され通しですが、ハルクになれば逆にソーを散々に振り回す。「今度ハルクになれば二度とブルースには戻れない」と言っていましたが、果たしてどうなったのか・・・。

◆ヴァルキリー
 今作が初登場の、アスガルドの精鋭部隊ヴァルキリーの最後の生き残り。ヘラとの戦いで部隊が全滅した後、辺境の惑星で賞金稼ぎとなり酒浸りの日々を送っていたが、ソーに説得されヘラに一矢報いるためチーム入り。吹き替えでは沢城みゆきさんの声がばっちり似合う姉御。

◆ヘラ
 宇宙の彼方に追放されていた、オーディンの長女にしてソーの姉である死の女神。かつてはオーディンとともに9つの世界に死と殺戮を振りまいていましたが、オーディンによって追放され、今回オーディンが死んだことでアスガルドに帰還し王座について再び別世界への侵略を企てることに。どうしてオーディンの子供たちはこんなのばっかなんでしょう。黒い石でできた剣やら槍やらナイフやらを無尽蔵に生みだして投げつけてくるアブナイお姉さんであり、その実力はパワーアップしたソーの渾身の稲妻を喰らってもピンピンしているほど。鉄人28号のドラグネット博士の髪型みたいなデザインの兜はけっこう頻繁に脱いだりかぶったりするので、もしかすると気に入っていないのかも。

 原題は北欧神話における神々の黄昏である「ラグナロク」であり、それなりに忠実にアスガルドの終焉が描かれますし、ヘラも恐ろしく強いのですが、全体的にはバカバカしいノリが貫かれていて、「ソーと愉快な仲間たちの珍道中」とでも銘打ちたくなりますね。キャプテン・アメリカの映画とは対極に位置しますが、これはこれで面白い。