BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダービルド 第23話感想

 東都と北都の運命をかけた代表戦が戦兎の勝利に終わったのも束の間、静観を保っていた西都が北都に侵攻し掌握。息つく間もなく今度は西都との戦争という状況に追い込まれることに。北都を救うために単身乗り込んだ黄羽は西都の兵器であるエンジンブロスとリモコンブレスによって捕まり、猿渡は西都首相から西都の兵器になるように強制されるが・・・。

 2人のブロスの登場によって、劇場版と直接つながっているらしいことがわかったのが驚きですね。いろいろ細かいところを考えると、物語が直接つながっているにしては不自然なところもありますが・・・。あたかもその強さを示すためのように、黄羽が一方的にやられて三羽烏がとうとう赤羽だけになってしまったのはショックでした。そして、2人のブロスだけでもグリスを圧倒しビルド、クローズの2人がかりでも互角の勝負が精いっぱいだというのに、さらに圧倒的な強さを誇る西都の仮面ライダー、ローグ登場。その正体は・・・大方の予想通り、やっぱり氷室でした。スペック上ローグがとても強いのはよくわかりましたけど、中の人のおかげでなんとも微妙な感じになってます。スタークによってファウストの技術力を組織ごと持っていかれ、北都と西都を煽って戦争を始めたものの全くの無能をさらして戦局を悪化させ、復帰した父親に首相の座を奪い返されるとともに勘当され、やけくそでパンドラボックスを奪って逃げようとしたらビルドによって完膚なきまでに叩きのめされる・・・というちょっと他では見られないぐらいの転落劇をつぶさに目撃してきただけに、いかに強いライダーになって帰ってきたといっても、すごみは欠片も感じられません。そもそもライダーになるのだってスタークか難波重工か西都の首相か、いずれかに泣きつかなければ無理でしょうしそのいずれにしても情けない話ですし、自分で喧嘩を売った相手の手駒になり下がってるわけですから、「君さぁ、プライドなさすぎちゃう?」としか言いようがありません。おそらくは氷室自身、ディケイドの鳴滝みたいにもはや自分が何をしたいのか自分でもわからないところまで来ちゃってるのでしょう。初登場からこんな調子の仮面ライダーローグ、いろんな意味で波乱です。