BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第20話感想

 深夜、娘を人質に父親から身代金を奪おうとするギャングラー怪人の前に突如現れた、ルパンエックスを名乗る銀色の快盗。手もなくギャングラーを撃退し娘を救出した彼の活躍は早速翌朝の新聞に載り、魁利と圭一郎の知るところとなるが、そのルパンエックスを名乗る謎の男、高尾ノエルが魁利の前に姿を現し・・・。

 スーパー戦隊シリーズ恒例、追加戦士登場回。しかしそもそも2つの戦隊が火花を散らす型破りなこの番組のこと。追加戦士もまた、快盗であり警察でもある2つの顔を持つ男・・・というのは事前の情報で知ってはいましたが、いざ姿を現したルパンエックスにしてパトレンエックスである高尾ノエルという男は、こちらの想像を遥かに上回る男でした。いきなり魁利の目の前に現れ、自分がルパンエックスであることを堂々と吹聴しつつその証明のために華麗な盗みのテクニックを披露。そこを圭一郎に逮捕され警察に連行されるが、その先でヒルトップ管理官の口から、彼の正体が国際警察フランス本部の潜入捜査官にして、ルパンコレクションの研究者であり、パトレンジャーの装備の開発者であることが判明。その後再びギャングラー怪人が現れるとパトレンジャーを差し置いてパトレンエックス、そしてルパンエックスに変身し、あっさりコレクションを回収して怪人を撃破。その後の巨大戦ではルパンレンジャーにビークルを貸してアシスト。さらにさらに、ノエルはグッディの友人であり、戦いが終わってジュレに戻ってきた快盗たちを先回りして堂々と待ち受ける・・・とまぁ、よくも30分の間にここまで快盗や警察はもちろん見ているこっちまで煙に巻くような行動を詰め込めるなと驚くしかない怒涛の活躍ぶり。私はてっきり、快盗に対しては警察であることを隠し、一方では警察には快盗であることを隠しながら暗躍する二重スパイのようなキャラを想像していましたが、最初から快盗・警察双方に快盗であり警察であることを堂々とばらしてくるとは全くの想定外でした。おまけにこれだけあけっぴろげに行動しておきながら、果たして本当は快盗と警察どちらの味方なのか、その行動の真意はどこにあるのか、実際のところを何一つ匂わせもしないのがすごい。現時点で言えるのは、おそらくは警察はもちろん快盗よりも、ルパンコレクションの秘密に最も近いところにいるであろうということぐらいでしょうね。ここまでもとてつもなく面白かったルパパトですが、さらに予想外の方向へ物語を引っ掻き回してくれるであろうノエルの登場により、さらに期待は天井知らずです。