BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

『劇場版仮面ライダービルド Be The One』 『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーen film』

 スーパーヒーロータイムの夏映画としては平成最後となる今回の作品。早速見てまいりましたのでレビューいたします。今回もネタバレを含みますので、未見の方はご注意を。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーen film
 イギリスからギャングラー撲滅とルパンレンジャー逮捕のため来日した名探偵エルロック・ショルメ。しかしそこには、恐るべき罠が仕掛けられていた・・・という物語。結論から言ってしまえば、スーパー戦隊の劇場版によくある通常の30分放送の内容をそのまま豪華にしたという感じで、最初から最後までこちらの予想通りに話が展開する作品でした。意外性という意味では乏しかったですが、怪人によってギャングラーの世界に連れ去られた魁利と圭一郎が一時休戦して力を合わせて脱出を目指す展開は、ルパン三世でしばしば見かけるルパンと銭形のとっつぁんがなりゆきから手を組む展開そのもので、これぞ怪盗ものの醍醐味でした。劇場版限定登場のロボであるルパンレックスも、華麗なフェンシング殺法が実におフランスでかっこいい。ジャックポットストライカーがこの話の後どこに行ったかは明らかになりませんでしたが、グッディの同類ですからそのうちフラッとテレビの方にも出てきそうな気がしますね。ただ、やっぱり怪盗ものでせっかくの探偵をこういう使い方をしてしまうのはもったいないですね・・・。

◆劇場版仮面ライダービルド Be The One
 45話と46話の間に起こったという話。エボルトによって任命された三都の新たな知事。だがその正体は、これまでエボルトの野望実現のために影で暗躍してきたエボルトの同族、ブラッド族だった。これまでの働きにも関わらず翻意して地球を滅ぼそうとしないエボルトに反旗を翻し、自ら地球を滅ぼそうとするブラッド族はそのために邪魔な仮面ライダー、特に戦兎にターゲットを絞って殲滅計画を開始する・・・。
 ・・・という話ですが、正直言って「またこのパターンか」と辟易してしてしまいました。そう、「お前は作られたヒーローなんだ」→戦兎ショック→龍我との絆で立ち直る、という、もう2回ぐらい見たあのパターンです。テレビならともかく、わざわざお金を払って見に行った映画館でテレビで既に見たのと同じ構造の話を見せられるというのは、さすがにガックリ来ます。戦兎もいい加減このパターンで攻められるのに慣れてもらわないと困りますし、葛城は相変わらず口を開けば後ろ向きなことしか言わないからムシャクシャするし・・・。ビルドはもうエボルトとの決着をつけるだけで、他にやりたいことはもうテレビでやってしまってわざわざ映画でやることはないのではないかとまで思ってしまいました。まぁ「ヒゲ伸ばせヒゲ」とか、「ダメです!」とか、変なところで笑えるのはテレビと同じなのですが。