BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダービルド 第48話感想

 一海が壮絶な最期を遂げた中、パンドラタワーの最上階に上り詰めた戦兎たちの前に現れたエボルト。ついに正真正銘の最終決戦の幕が上がりましたが、エボルトは猛攻を仕掛けるクローズとローグの攻撃を退け、全てのロストボトルを回収して再び怪人態へと変身すると、今度は月を吸収してパワーアップ。本当にこいつは放っておくとどんどんパワーアップしてしまう、歴代平成ライダーのラスボスの中でも頭抜けてヤバい奴ですね。

 前回の予告の時点で確信に近いぐらい嫌な予感がしていましたが、やはり今回は一海に続き幻徳まで最期を遂げることに。一海の言葉と市民の声援に後を押され、肉体の限界を超えてエボルトに猛攻撃を加え、撃破には一歩及ばずともエボルトリガーを破壊に追い込み、ビルドとクローズの逆転に貢献した壮絶な戦いぶりは、一海の最後の戦いにも勝るとも劣らないものでした。戦兎を「葛城」ではなく「桐生戦兎」と呼んだことといい、消滅する時まで影はローグのシルエットのままだったことといい、ファントムの首魁だった男は、最期は正真正銘の仮面ライダーとして姿を消しました。

 幻徳が開いてきたチャンスを無駄にすることなく、エボルトに追撃を仕掛けるビルドとクローズ。ビルドの必殺技でエボルトの体からパンドラパネルを吐き出させ、クローズが白いパネルを被せ、パンドラパネルに装着。すると、ブラックホールの向こうからもう一つの地球が出現。あとは二つの地球の間の裂け目にエボルトを放り込みさえすれば・・・。だがその時、突然クローズがビルドの変身を解かせ、エボルトを抱えて空へと飛び去っていく。なんとなくジャイアントロボの最終回を彷彿とさせる展開ですが、このまま龍我までいなくなってしまっては、たとえ勝利できたとしても何と失うものの大きすぎる勝利でしょうか。泣いても笑っても、あと1回。