BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週のウルトラマンR/B 第8話感想

 ここまで湊兄弟の活躍の裏で、着々と自らの計画を進めてきた愛染社長。今回はいよいよ、その成果であるオーブダークが登場したわけですが・・・想像以上のインパクトでしたね。前半に登場したアリブンタのことなんて、放送が終わったときに覚えてる人は誰もいなかったんじゃないかと思うぐらい。これまでの作品に登場したダークウルトラマンの例に漏れず禍々しい外見に反して、その中身といえば・・・むやみやたらと古典的なウルトラマン像にこだわる、旧態依然とした価値観にしがみつくファン、一言でいえば「めんどくさい古参オタク」だったのは衝撃的でした。変身や必殺技の途中に攻撃するのはルール違反だなどと言いながら変身前の湊兄弟に岩をぶつけようとしたり、最近のウルトラマンはベラベラしゃべりすぎて神秘性が失われるとか言っておきながら一番ベラベラしゃべってるのは自分自身だったり、こういう他人の意見を聞かず自分の価値観だけを一方的に押し付けて支離滅裂な言動になっていることにも気づかないところまで含めて、めんどくさいオタクそのもの。強いとか恐ろしいとか以前に、ただただめんどくさいと感じました。日本の特撮シリーズの中でも最も長い歴史を誇るウルトラシリーズにおいて、ここまで反則スレスレのメタなキャラをド派手に登場させるという平成ライダーも真っ青の攻めた姿勢に関しては、驚嘆するしかありません。いや、むしろ長い歴史を持つシリーズだからこそ、こういうキャラを出せるのか。

 ・・・と、観てるこっちは変な笑いを浮かべるだけで済みますけど、湊兄弟の身になってみると、いきなりものすごくめんどくさいオタクに絡まれてボコボコにやられたわけですから、たまったもんじゃありません。次回はぜひとも大逆転する姿を見たいものですね。