BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第31話感想

 突如出現し、圧倒的な力でパトカイザーを撃破したゴーシュの実験体。倒すためにはその体にある5つの金庫を同時に開けてコレクションを回収する必要があるが、そのためにはルパンレンジャーだけでは手が足りない。そこで警察に対し協力を求めるノエルだったが、それを断固拒否する圭一郎。そしてノエルは、自分が勝てば快盗と協力すること、負ければ自分たちが自首することを条件に、圭一郎に決闘を挑む。

 ノエルと圭一郎、互いに譲れぬ信念を持った男同士の決闘が今回の山場でしたね。激しい戦いの中で、コレクションの力で取り戻したい人がいるからこそこの道を選んだことを吐露するノエル。その言葉に、かつてルパンレッドが対決の中で自分に言った言葉を思いだす圭一郎。快盗はなぜコレクションを盗むのかについて、ようやく圭一郎が想いを馳せることになりそうな回でしたが、考えてみれば警察がこれまでそこのところを考えようとしなかったのもおかしな話ですね。追っている相手の動機を探ることは犯罪捜査の基本でしょうに。

 再び現れた実験体につかさ、咲也、そしてルパンレンジャーが立ち向かうが、やはり歯が立たない。ピンチに陥ったその時、ノエルと圭一郎が駆けつけ、圭一郎の手も借りて5つの金庫の同時解除とコレクションの回収に成功。弱体化した実験体を倒した快盗と警察は、続いてゴーシュが巨大化させた実験体をも、グットクルカイザーで撃破するのでした。いかに強力な怪人といえど、コレクションを奪われてしまえば途端に弱体化してしまうのが、ギャングラー怪人の弱点ですね。それにしても、何人もの怪人を犠牲として作った実験体を倒され、コレクションを一度に五つも奪われる結果となって、ゴーシュの立場は大丈夫なんでしょうか。ここで彼女を不問にすれば、部下の不満も高まるでしょうからボスにだっていいことではないでしょう。そもそもここまでかなりの数の怪人を倒されコレクションを奪われているのに、いまだに快盗や警察の始末に本腰を入れないのが妙ですね。

 さらに気になるのは、ゴーシュが持っている例の双眼鏡。ノエルは見ただけで血相を変えて撤退を促し、コグレはそれを聞いたとたんコレクションを本にしまうのもそこそこにその場を立ち去ってしまう。それほどヤバい代物であるのならなおのことどんな力を持っているのか説明すべきはずなのに、ノエルもコグレもそうしようとはしないということは、あの双眼鏡は単にすごい力を持ったコレクションではない何かなのかもしれませんね。