BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第34話感想

 買い出しから戻ってきたジュレの3人に助けを求めてくるグッディ。アルセーヌお気に入りのコレクション「ルパンマグナム」のありかを突き止め、その回収に向かったノエルが戻ってこないのだという。3人はノエルの救出とルパンマグナムの回収のため、彼の後を追うが・・・。

 転がる岩やら壁から発射される矢やら、お約束ともいえる罠をかいくぐってルパンマグナムのもとへとたどり着いた快盗。しかしそこで彼らを待っていたのは、彼らが取り戻そうとしている大事な人を撃たなければ出られないという、恐るべき幻影の罠だった。まったくアルセーヌもずいぶん残酷なことをするなと思いましたが、結局唯一快盗としての覚悟を示し、幻影を打ち破ることができたのは魁利だけでした。兄の後を追いかけていた頃は兄に及ばず、兄を救うために始めた快盗が結局一番自分に向いていたというのは、なんとも皮肉なことです。そういえば快盗の中で唯一、魁利だけは取り戻そうとしている相手に対して同時にコンプレックスを持っているということに、いまさらながら気が付きました。

 こうして魁利の快盗としての覚悟を見届けたアルセーヌによって彼に託されたルパンマグナム。アルセーヌお気に入りの銃というだけあって、その威力は半端なものではなく、ルパンマグナムを狙って現れたギャングラー怪人ケルベーロが作る土の壁をものともせずにぶち抜いて命中するだけでなく、なんと巨大戦においてさえ、一発でケルベーロを撃破する威力を発揮。あの残酷なまでの試練も、これほどの威力の武器を託す相手を選ぶためには当然のものだったのだなと納得できました。それにしても、またしても快盗の方がパワーアップしてしまいましたね。こうなってくると、いよいよ警察との戦力差が無視できないものになってきますが・・・。

 そういえば、魁利たちは特に突っ込んでいませんでしたが、どうしてノエルは今回に限って一人でコレクションの回収に向かったんでしょうね。これまではコレクションの回収は必ず快盗たちと連携して行ってきましたし、圭一郎との決闘の時には負けたら自首することの了解まで得ていたというのに。そこまでしてまでルパンマグナムを手に入れたかったのか、それにしては魁利が手に入れたことに対して特に気にするそぶりも見せてはいませんでしたが・・・。