BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

SSSS.GRIDMAN 第4話感想

 グリッドマンの正体を確かめるべく、六花に近づいて探りを入れようとするアカネ。つまんない理由でキレて怪獣をけしかけて殺そうとするような頭のネジが外れた奴なら、ちょっとでも怪しいと思ったら問答無用で同じように怪獣をけしかけて殺しにかかりそうなものですが、そこのところは慎重なんですね。六花に探りを入れようとしてうまくいかないあたりは、周りにうまくあわせるのはできても相手と面と向き合って話すのはやっぱり得意じゃないんだなこの子と思いました。今回も一見つまんないことでキレてたように見えましたが、自分の体に無神経に触られたりものをぶつけられたりすることが彼女がキレるトリガーになっているのではないかという考察をネットで見てなるほどと思い、そのあたりは彼女の抱える闇と関係がありそうですね。まぁそれとは別として、普段は怪獣になんて1ミリも興味もない奴らが不用意に怪獣を話題にすることがどんなにイラつくかは理解できます。「ウルトラマンセブン」なんて言い間違えた日にはもう、相手が上司であろうと冷静さを保つ自信がありません。一方、六花が大学生ユーチューバーと合コンをすると聞いて気が気でない祐太の思春期全開ぶりにはニヤニヤするしかありませんが、一番のコワモテなのにその相談に乗るマックスが意外過ぎました。あまりに正統派のヒーローすぎる性格のグリッドマンでは、この手の相談に関しては全く役に立てないのも笑えますね。

 さて、今回の怪獣ですが・・・どう見てもツインテール。元ネタが独創的すぎるのでかえって独創性が感じられないというこの皮肉。アシストウェポンが早くも同時出撃・・・かと思ったら、出撃した途端処理落ちでフリーズしてしまったのは意外な展開でした。確かに特撮版の頃からグリッドマンの能力はジャンクの性能と連動していましたが、マシンのスペック不足で出撃数に制限がかかるなんて初めて見る展開です。CPUとかメモリとかを増設したいところですけど、特撮版と違ってPCがフリーズしたらコンセントを引っこ抜いてしまうようなコンピュータ知識がまるでないこいつらでは期待できないですね。敵の方は敵の方で、アンチが「グリッドマンを倒すのは俺だ!」と、ハカイダー以来のこの手のキャラあるあるを発揮して足の引っ張り合いに。戦闘能力の一助として与えたであろうグリッドマンへの憎悪が完全に裏目に出たかたちですけど、自我があって思い通りに動かせなかったり、グリッドマンと同じように活動時間制限があったり、アカネが何を思って彼をこのように他の怪獣と違う設定にしたのかはわからない部分がありますね。それにしても、第1話は特撮版からの伝家の宝刀グリッドビーム、第2話はサンライズ作品じゃないのにサンライズパース、第3話は巨大アームでパンチからの極太ビーム、そして第4話はライダーキックと、よくも毎回毎回燃える必殺技の見本みたいなものを見せてくれるものです。