BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週のウルトラマンR/B 第24話感想

 クリスタルの状態から自ら実体化したルーゴサイト。暴走した白血球のような存在だというからグリーザみたいなとらえどころのない不気味な姿をイメージしていましたが、なんだか縦にひょろ長い以外は割と正統派なラスボスっぽい姿ですね。サキはグルジオレギーナに変身して自爆までの時間を稼ごうとしますが、ルーブを退けたグルジオレギーナの力でさえ、ルーゴサイトには全く通じず窮地に。一方、ミオからの頼みでウシオはルーブジャイロを隠すが・・・。

 今回の見どころの一つは、やはりウシオパパの父親としての葛藤でしょうね。親として息子たちを死なせたくない気持ちはミオと同じですが、ミオと違って息子たちの成長をすぐそばで見届けてきたからこそ、最後には息子たちの成長と決意を認めて送り出す。「子供を守る」だけでなく、「一人の人間として成長を果たした子供を認め、送り出す」という、親としてのもう一つの務めを果たした父親の姿が、そこにはありました。

 そして、これは完全に予想外でしたが、サキの最期。根っからの悪人ではない彼女が命を落とすとは、ここ数年のウルトラシリーズでは考えにくいことだったので、衝撃でした。自分をかばう二人のウルトラマンの姿に、兄たちの最期の言葉を思い出すサキ。それはまぎれもなく妹へ向けた兄たちの最期の願いだったのに、復讐への執着がそれすらも忘れさせてしまっていたとは、悲しい限りです。サキが最後にかけた言葉とは裏腹に、アサヒにとってはこのうえなくつらい結果となってしまったが、彼女からジャイロを託されたアサヒはどうするのか。次回、いよいよ最終回。