BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダージオウ 第15回感想

 突如、世界各地の都市上空に現れた謎の巨大メカ。その正体はオーマジオウが遣わせたダイマジーン。ダイマジーンによってもたらされた大破壊こそ、オーマジオウによる支配の始まりであり、その光景は幼い頃にソウゴが王様になることを目指すきっかけとなった夢と同じものであった・・・。

 ジオウの物語の発端にして、最大の謎であるオーマジオウ。その正体は、本当に未来のソウゴなのか。物語が始まって以降誰もが常に抱き続けてきた疑問に対して、1クール目が終わって早々に切り込む衝撃の展開。未来を救うためにソウゴを殺すと決意を新たにしたゲイツがソウゴに襲いかかったことから始まった戦いは、未来から遣わされたオーマジオウの部下カッシーン、さらにディケイドまで加わり混迷を極めることに。ようやくディケイドに変身した士ですが、ディケイドライドウォッチを自分から与えただけあって、ディケイドアーマーのジオウを全く問題としない強さですね。

 そんな士が生み出した例のオーロラに叩きこまれ、50年後の世界に飛ばされるソウゴ。そこに生きる人々の惨状にショックを受けるまもなく、突如現れたドラグレッダーによって連れ去られた彼を待っていたのは、自分を「若き日の私」と呼ぶ初老の男。「最高最善の魔王になるはずの自分がこんなことをするはずがない」と襲いかかるソウゴだったが、オーマジオウに変身した男は、ディケイドアーマーの攻撃すらたやすく完封してしまう。クリスマスが目前なのに前回登場したばかりの変身アイテムと武器がこんな扱いで大丈夫なのかと余計な心配をしてしまいますが、声も相まってオーマジオウの魔王としての風格は必要以上に示されましたね。なすすべのないソウゴに対し、「そのベルトを捨てればお前が私になることはない」と提案するオーマジオウ。もちろん、この先のソウゴの未来を全て知った上で、現在の自分に至る道は揺るがないという確信があったうえでの言葉なのでしょうが・・・。