BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダージオウ 第26話感想

 互いに攻撃が大ダメージとして通じるジオウとアナザージオウの対決は、ひとまずは痛み分けというかたちで終結。一方、加古川飛流がソウゴと同じバス事故の生存者だったことを知ったツクヨミは、2009年の事故当時に飛ぶが・・・。

 

 オーマの日が近づき、それぞれの陣営が本腰を入れて動き出しただけあって、事態がものすごいスピードで、かつ予測困難な方向へ向かって動いていますね。一番の驚きはバス事故を調べるために過去へ飛んだツクヨミ当人がその事故を引き起こしていた・・・ということですが、ツクヨミがソウゴを殺そうとしたというのは明らかにミスリードでしょうね。いくら最近のツクヨミが性急だといっても、あの場でいきなりあんな行動に及ぶというのはいくらなんでも唐突すぎますし。

 

 一方、誰もが知ってのとおり単純で流されやすいゲイツは目撃したその光景を「幼いソウゴを殺してでもオーマの日を回避しようというツクヨミの覚悟」とでも理解してしまったのか、あろうことかそれによってゲイツリバイブへの変身が可能に。たぶん勘違いなんでしょうけれど、勘違いで救世主への最後の一歩を踏み出すゲイツって・・・。そんな微妙な経緯とはいえ、さすが救世主と言うだけあってゲイツリバイブの力はすさまじいもの。アナザージオウを一蹴したばかりか、ジオウⅡの未来予知能力を、ゲイツリバイブ疾風の超スピードで振り切り、剛烈のパワーを叩きこむ。「光速のパンチを打てば、たとえ相手が打たれることを予測していても対応する隙を与えず当てられる」というのと同じ理屈で、早い話がレベルを上げて物理で殴るというゴリ押しの発想ですね。いいのか救世主がそんな単純なので、と言いたくなりますが、まぁゲイツだから・・・と納得もしてしまいます。

 

 しかし、そんな魔王対救世主の壮絶な対決を全て吹っ飛ばすような衝撃の事実が。独自にバス事故について調べていた黒ウォズは、問題のバスの乗客名簿の中になんと門矢士の名を発見することに。中途半端なところで姿を消したからいつかはまた現れるとは思ってましたが、こんなかたちで再び物語に姿を現すとは、誰が予想できるでしょう。つまりジオウの誕生にはそもそも最初から士が関わっていたことになりますね。思えば前回の登場にしても、あの士がウォズに頼まれたからといっておとなしくその求めに応じてやってきたというのは不自然ですし、ウォズの求めとは関係なしに最初から何らかの思惑をもってソウゴの前に姿を現したという方がありえる話です。こうなってくるともう、全ての登場人物が士の掌の上で踊らされているとしてもおかしくはない気がしてきましたが、あの世界の破壊者の思惑はいったいどこにあるのか・・・。