BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダージオウ 第28話感想

 白ウォズから奪った力で変身しゲイツリバイブに挑む黒ウォズだったが、仮面ライダーウォズの力をもってしてもゲイツを倒すことはできず、ゲイツはさらに積み重なったダメージでフラフラになりながらもソウゴとの決闘の場に向かう。一方、同じように決闘の場に急ぐソウゴの前には、アナザーライダー軍団を引き連れた飛流が現れ・・・。

 

 実に4週に渡って展開されたアナザージオウ編(というより、ゲイツリバイブ編と言った方がよいか)も、いよいよ完結。それだけに、30分の中にものすごい情報量が詰まっていましたね。まずは、オーマの日に連れていかれたソウゴたち。やはりあれはソウゴの夢などではなく、彼が実際に目にしたオーマの日の光景だったのですね。しかし、まるでコエカタマリンのように言葉を塊と化して放ったりダイマジーンを石化されたのち崩壊させるソウゴといい、そのソウゴに何かの力を与えたらしいスウォルツといい、どちらも謎だらけなのは変わりなし。士が一連の出来事を見ているだけで手出ししなかったのは、ジオウの世界を破壊するかどうかの判断材料としてこの時に起きたことを確かめるためだったようですが、彼もまた最終的な判断は下していないようですね。

 

 互いにボロボロになりながらも、交わした約束を守るために約束の場所へとやって来るソウゴとゲイツ。そこにアナザーライダー軍団を引き連れたアナザージオウが襲いかかるものの、見事なコンビネーションでそれを一蹴。連続アーマータイムがこれまでの総決算のようで実にかっこよかったです。飛流を「過去のためじゃなく、今のために生きようよ」と諭し、改めてゲイツと向き合うソウゴでしたが・・・ここで前回おじさんに言われた「寂しいときぐらいちゃんと寂しいと言え」という言葉を守って自らの気持ちを素直に明かし、それを受けたゲイツも初めてソウゴのことを友達と認める、という流れは、実に物語全体の半分以上を費やしてこの二人の関係の落ち着いたところとして、この上ないものでした。

 

 こうしてゲイツツクヨミはようやくソウゴを魔王にさせないために戦うという最終的な決意を固め、ついでに黒ウォズまでクジゴジ堂で同居することになりましたが、一方で白ウォズのもとにはスウォルツが登場。やっぱりこの二人、グルだったようですね。おそらくはゲイツを救世主に仕立て上げてジオウと共倒れさせるのが白ウォズの目的で、スウォルツが飛流をアナザージオウにしたのも二人に対する当て馬にすぎなかったのだと思いますが、そもそもジオウ誕生のきっかけを作ったスウォルツがなぜジオウを倒そうとしているのかはやはり謎ですね。

 

 謎はたくさん残っているものの、ソウゴとゲイツツクヨミがお互いに気持ちの踏ん切りがついたという意味においては大きな区切りとなりました。そんなところへ次回から現れるのは、世界の破壊者に続いてジオウの世界へやってきたあの泥棒。まぁ士がいるところにあいつが現れるのは決まり切ったことなので意外でも何でもありませんが、さらに登場するのは、世界を破滅から救うために永遠の別れを果たしたはずのあの二人。決して二度と出会うはずのないあの二人が再び出会い、あまつさえ戦うことになるとは、一体何が起こったのか・・・。