BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

騎士竜戦隊リュウソウジャー 第2話感想

 仲間を探しに村を出て早々、いなくなってしまったティラミーゴを探すコウたち。そこでういと再会した彼らは、騎士竜の研究をしている彼女の父親の家に居候することになるが、一方その頃ドルイドン族は新たなマイナソーを作り出しており・・・。

 

 コウたちのような人間とは異なる種族が人間のところにご厄介になるのはファンタジー系戦隊ではお約束の流れ。前回に続いて今回もまた作品の基本的な設定を固める段階にありましたが、とりあえず、クレオンによるマイナソーの作り方が衝撃的でした。人間を利用して怪人を生み出すというのはどちらかというと戦隊よりもライダーの方でよく見かけるやり方ですが、緑色の粘液を口の中に流し込まれるというのは、これまで長く特撮を見てきましたけどダントツにやられたくないですね。意味不明なポイントを進呈するクレオンに対して、「そのポイントで何がもらえる?」と尋ねるタンクジョウも意外でしたけど、「新しいポイントカード」と答えるクレオンには笑いました。

 

 ライバル選手に勝って日本一になることに執念を燃やすフェンシング選手のエネルギーを利用して生み出されたユニコーンマイナソーと戦うリュウソウジャー。初めこそ等身大の大きさですが、生みの親となった人間のエネルギーを吸い続けてどんどん大きくなって巨大化していくという設定は、等身大の状態で一回やられた後巨大化役の怪人によって一気にドーンと巨大化させられるおなじみの流れとも、最初から巨大な怪人であるギガノイドや邪悪竜のような存在とも異なる新しいパターンですね。それに対するリュウソウジャーも、巨大ロボに乗りこんで必殺技であっという間に倒すというおなじみの流れではなく、ティラミーゴが立ち向かうもののやられてしまい、ブルーとピンクが必死でどうにかこうにか抑えている間に、レッドが諦めずにソウルを一つにしたことでティラミーゴが復活、キシリュウオーに変形してマイナソーを撃破するという、必死感のある流れになっていたのは新鮮でしたね。他の騎士竜が合体していない状態でもバルカンやら鞭やら多彩な武器を使いこなすキシリュウオーもなかなかすごいです。こういう手の込んだバトルを今後も続けるのは大変だと思いますけど、おなじみのお阿ターンを打破したいという意気込みは大いに買いたいですね。