なんだかいろいろ焦点がぶれた話なところまで本編に忠実になってしまったカブト編に続き、デンライナーの到来によって始まった電王編。電王は何と混ぜても電王になってしまうというのは散々目にしてわかっていることですが、やっぱりジオウもあっさりと電王のノリに浸食されてしまいましたね。あのカラフルな4タロスがワチャワチャしてるだけでたちまち電王の空気になってしまうのはやっぱりずるい。
前回のラストでデンライナーがやって来たわけですが、その目的はおじさんにデンライナーを修理してもらうため。というか、おじさんならデンライナーを直せるかもしれないというそんな無茶な話、あいつらはどこの誰から聞いたのやら。電車の修理と聞いて最初はさすがにしり込みしたおじさんでしたが、リュウタロスが乗り移って強引にデンライナーまで連れていかれ、結局修理を請け負ったばかりか、本当に直してしまうことに。さらにはマシンデンバードにまたがってデンライナーをノリノリで乗り回すおじさん。間違いなく生瀬さんの俳優人生に残る迷シーンですねこれは。
そんなおじさん絡みだけでもおなか一杯なのに、アナザー電王は出てくるわ、彼を止めようとした青年と契約したモールイマジンは現れるわ、侑斗がソウゴに戦いを挑んでくるわ、デネブはいつも通り飴を配るわ、モモタロスがゲイツに乗り移って変身して俺参上したあげくジオウトリニティの変身に巻き込まれて一緒にいつもの時計空間に入っちゃうわ、30分の間にとんでもない量の情報量がクライマックスフォーム並みにてんこ盛り。というか、ジオウトリニティの変身に巻き込まれてあの空間に飛ばされても「てんこ盛りみたいなもんか」って、さすがに慣れてますねモモタロス。ゲイツに乗り移った彼が変身しようとしてドライバーとウォッチの使い方がわからず、ツクヨミに手伝ってもらって変身するところは、電王第一話でハナが無理やり良太郎を変身させたシーンのオマージュで嬉しかったです。
戦闘のどさくさに紛れてアナザー電王はデンライナーをジャックし(何度目だ)、過去へ。イマジンも例によって強引に契約完了を告げて過去へ飛んでしまいましたが、それを追うために必要な電王ウォッチを持っていたモモタロスがあっさり進呈。いいんでしょうか、最後のウォッチがこんなあっさりと手に入ってしまって。そして全てのウォッチが揃ったとき、ついに最強の力がソウゴの手に。そして次回、最強の力を手にして早々、もうオーマジオウと対決の時!?